懐かしい白黒の時代の西部劇を、思い出しながら、映画の醍醐味が一杯詰まった西部劇でした。
誰もが知る(今の若い方は知らないかな・・・?)OK
牧場対、ワイアット・アープの決闘。昔は、早撃ちで、一発で対戦相手が死んだ記憶がありますが、打った弾がはずれたり、怪我をしながら、すぐに死んでいかないシーンが、「たそがれ清兵衛」の、ラストシーンを、思い出し、今風は、リアルな決闘シーンなんだろうか・・。と、ひとりつぶやく。
長い映画であることを忘れて、終わると、ホーッと、ため息が出た。
ケビン・コスナーの、魅力があふれんばかり、これぞ映画!
僕の一番好きな映画です。1994年作品、上演時間は3時間11分にもなるケビン・コスナー入魂の超大作、監督・脚本・製作はこれまでに「スターウォーズ/帝国の逆襲・ジェダイの復讐」や「レイダース/失われたアーク」などの脚本を手がけたローレンス・カスダン。
ワイアット・アープは19世紀終わりに実在した人物で西部劇史上ナンバーワンの英雄と言われています。22歳で結婚するも最愛の妻は子供を身ごもったまま病気で死んでしまう。悲しみから酒に溺れ盗みまで働くも、ある出来事をきっかけに立ち直り保安官へ。その後、彼は町の平和のために戦う事となる。有名なOKコラル(
牧場)の戦い、復讐、血で血を洗う決闘の数々。そんな日々の中、偶然出会った踊り子との恋。
セットや衣装もリアルでカッコいい。
男女問わず、映画が好きな方そうでない方全ての人にお薦めします。
最近の、モノよりカナリ好きです、はい。ヘッポコヒーローよりワイアット・アープの方が人間してて、かっこいいし粋です。男の生き様が、挫折と復活、また挫折の繰り返しで、あらわせられていて見ててグットきます。是非、粋な人は、見るべし。粋でない人は、シュワチャンとかを・・・・・どうぞ・・・
非常に重厚なドラマであり、丁寧に描かれている為3時間を越える大長編になっています。しかし、後半はめまぐるしく展開が進んでいくので私は長く感じませんでした。開拓時代ということで、まだ「法」も「国家」も現在のように強固なものではなく、自分たちが住む小さな町でさえ無法者たちに脅かされているので、父親や夫が家族を守る必要が非常に強かった時代といえます。それだけにこの映画から「家族」や「兄弟」という言葉がよく出てきます。法律家であるワイアットの父でさえ「血は水より濃い」といい「法の拘束力」や「他人」を信頼できずにいたのですからいかに治安が不安定で、家族という小さな共同体の結びつきが大事だったかがよく伝わります。このドラマはワイアットの鬼神のような活躍もさることながら、家族や愛する者を守ること、そして、何事も無く一日を無事家族と過ごせることが如何に尊く幸せなことなのかを考えさせてくれます。そして、家族がいつも側にいるのが当たり前の我々に、今一度当たり前のことが当たり前でなかった時代があったことを教えてくれるでしょう。おすすめです。