太平洋戦争だけでなく
歴史の舞台裏の中の中まで、描いた漫画だと思う。
女性の眼に写った、当時の理不尽を、
男性とは違う感じ方をして、描いただろう、この作品集。
作者は、団塊の世代の少し後ろを歩いてきた、
戦争の後始末をする世の中を見てきた一人だと思う。
戦争を報道するのは、自分の横を飛ぶ弾丸を伝えることだと
昭和9年生まれの男性が語ったが、
石坂氏が描いたのは、
親や身近なオトナが語った戦争、子どもの頃見た戦う世界、
それを彼女なりの真実
調査で裏うちした
きちんとした「歴史の中のハザマ」だと感じる。
今の未成年にこの漫画を読ませたら
なんと言うかな・・・「カッコイイ」かな
カレッジフォーク時代のままかとおもいきや,イイチコの現行CMソング「今は,このまま」をTVで聴いたのがきっかけでした。カレッジフォーク時代の彼らを知る私にとってこのCDを聴くことは,単なる化石の発掘になるのではないかという恐れがありました。
若い時分にバイクで海外を放浪していた私にとって,人との出会いと別れは,本当にドラマティックでした。恋に限らず,人との出会いと別れを謳ったこのアルバムは,私の心の
共振しました。
2曲目の「遠すぎた季節」で心のスイッチが入り,「砂漠の
薔薇」・「今はこのまま」で心の世界が開き始め,「めぐり逢い」がかかるころにはもう,心は涙で溢れて...。
「さよならをするために」や新バージョンの「白いブランコ」もとても素晴らしい編曲でまるで新曲です。過去の彼らを知る人にはとても新鮮に写るはずです。彼らの実力を再発見した思いです。
同世代の,以前の彼らを知る人は,是非とも35年の流れを聴いてみて下さい。若い方は,それ以上に一度は聴いてみて下さい。音楽とはこういうものです。
レンタルではなく,買ってでも損のない一枚だと思います。
この本を読んで、私は、自分が、いかに女性についても、赤ちゃんについても、自分が何も知らないかを知った。妊娠と出産を通じて、女性が、その体と心にどの様な事を経験するかを知る為に、全ての男性に、この本を読まれる事をお勧めする。特に、医学生と看護学生に、この本を読む事を勧めたい。ただし、この本の文章は、読んで居て、少し疲れる。恐らく、この本を執筆した当時の著者の高揚した気分が反映されて居るからだと思ふが、その点で、私は、続編の「コドモ界の人」の方が、ずっと好きである。又、非常に細かい事を言って申し訳無いが、この本の中で、著者が、北朝鮮を訪れた時、平壌の地下鉄の中で見た親子の光景を回想する部分には感心出来無い。この部分で、石坂さんが、読者に、北朝鮮が「普通の国」であるかの様に印象ずけようとして居ると感じたのは、私だけだろうか?--私は、石坂さんの様に、子供を愛する人にこそ、北朝鮮で飢餓に追い込まれて居る子供たちの事を考えて欲しいと思ふ。実際、続編の「コドモ界の人」では、石坂さん自身、北朝鮮で見た事について、批判的に成って居る。--こう言ふ箇所が有る事は残念であるが、全体としては、もちろん、非常に愛すべき本である。多くの人に読まれる事を願ふ。
(西岡昌紀・内科医)