今聴くと確かに普通なのかもしれませんが、当時はかなり斬新でした。オーケストラの音がオーケストラに聞こえるギリギリの音源で、それをシューティングに持ってきたという所が非常に素晴らしいと思います。ゲームの世界ではシンセ+生音というアプローチは遥か昔から自然にとられてきた訳ですが、その中でも最も成功した部類の音楽では無いかと思われます。値段も高騰してましたし、前回の再発で逃した人はぜひ手に入れておいても良いかと。シューティングにおける一つの共通言語として、この作品はあります。
個人的にここまでハマったゲームは後にも先にもありません。
操作方法、システムがあまりに凝っているため、敷居と難易度は非常に高く、初心者には全くおすすめできず人を確実に選ぶ作品ではありますが、ハマってしまうと抜け出せない、STGの革命と言えるゲーム。
本作を先にプレイするか、弾幕シューをプレイするかで、STGに対する考え方は全く違うものとなるでしょう。
本品の続編、「斑鳩」と同様に、完全なる覚えゲーで、まずは自分なりに敵配置、攻撃パターンを覚えてから、そこから初めて本番です。
多彩な武器は無駄な武器が一つも無く、全てを使いこなさないとクリア出来ない絶妙なバランス。
さらにこのゲームの最大の特徴である、武器の経験値(スコア)によるレベルアップ。
武器をレベルアップしないと後半ステージが非常に厳しいものとなるため、クリアには必然的に「スコア稼ぎ」が必要となるのです。
上手いプレイをすればするほど、クリアに近づく仕様です。
頑張ってじょじょにスキルを磨き、自分の上達を実感出来る=クリアに繋がるという、非常にユニークなものです。
得点はチェーン
ボーナスという独自のシステムで稼ぐのですが、これは少し複雑なので、ここでは割愛させていただきます。
攻略パターンはある意味無限に構築出来る(初心者にはクリア重視の安全パターン、上級者は稼ぐための攻めパターン)し、何より自力で攻略法、「解法」を見つけた時の快感は他のゲームには代えがたいものがあります。
このゲームで加えて秀逸なのが、STGとしては異端とも思える壮大なBGM、ストーリー演出でしょう。
サターンモードを苦労に苦労を重ねてクリアした時、バラバラだった時系列も含め、物語の本当の意味が分かります。
パターンゲーとはいえ、弾幕やランダム要素もあり、シューターとしての自力も試されるステージもあり、難易度は激烈です。
ゲーマーに対する挑戦状とも言える、ここまで挑戦的、媚びていないゲームをリリースしたトレジャー、本当に素晴らしい。
ハマってしまった人には、一生遊べるゲームだと思いますよ。
★XBLAで発売されましたね!サターン版は恐ろしいプレミアがついているため、安価で購入出来るのは本当にありがたい。グラフィックもかなりパワーアップしていますし。
これをきっかけに銀銃がより多くの人に認知されれば、と思います。