始めてこの人の歌を聴いたのは、アルベールビルの冬季オリンピックの開会式。確かそうだったと思う。真っ白な雪の
アリーナで一人。民族衣装を着て、この人が歌うのを聴いた。こんなこえがあるのだ、と驚いた。衝撃だったといってもいい。人間の体内から出ているとは到底信じられなかった。その時、歌を聴くことばかりに夢中で、まだ子供だったので結局その歌い手がどんな名前だったのかうろ覚えで、結局ふたたび彼女のこえと巡り合えたときは5年以上経っていた。
それぐらい忘れられないこえである。浄化のこえといってもいい、透き通り昇華するひびきだ。サラ・ブライトマンやいわゆるヒーリング音楽の好きな人ならば、きっと気に入られると思う。