思い立って、その昔夢中で聴いた1980年前後のフュージョンを漁っている。2枚目。
本作は1982年発売のセカンドアルバムで、アルバム
タイトルにもなっている一曲目の「Night Birds」は世界的に大ヒットした、知らぬもののない名曲。
アメリカ産の
ジャズ風味が強いフュージョンとは少しちがっていて、とてもクールで都会的な、美しいメロディラインを志向した楽曲が多いのがシャカタクの特徴だ。
ソロパートもインプロビゼイションというより、あらかじめ作りこまれたような完成されたニュアンスで、とくに「Night Birds」のビル・シャープのピアノソロは、これ以外のフレーズはありえないというくらい美しい「即興」だ。
万人の耳になじみやすく、ともすればイージリスニングと揶揄されがちだが、同じく1982年末発売の「Invitations」とあわせ、まちがいなく1980年前後のフュージョンを代表する一枚といっていい。
長い空腹期間を経てShakatakが帰って来た!しかも優れた伝統芸能がそうで有る様に単なるパターンの繰り返し、では無いと手放しで褒めたい。全体像としては、研ぎ澄まされた楽曲と言うより年齢相応のアンサンブルを重視、特にコーラスに重きを措いてるな、と思う。安易にVoに頼る訳で無く、Bill Sharpeの考える表現方法として適切に絡めてる、そんな成熟の階段をまた一歩上った感が強い。手作り的なウェルメイドな風合いは、従来のアーバンテイストの先に有るモノすら予感させる。
「Afterglow」でコンセプトが鮮麗され「Across the World 」で成熟度が昇華され、それを踏まえて2014年のShakatak像をしっかりと描写する、ブレ無い力強さは即物的だけど、カッコよさの先に有るのは「心の洗濯」なのかもしれない。決して時流を追わず、さりとて無視する訳でも無く、それでいて今風なサウンドを明瞭に表現できる。そう思えるShakatakは、フュージョン界のレジェンドだと思います。
♯1「ON THE CORNER」はサビの部分だけで紛うこと無く「うわぁー!シャカタクだ」と成る事請け合いで、80年代後半の日本限定盤の頃の肌触りも感じるが、センスが時代錯誤と言うのでは無く、瑞々しさを驚異的な鮮度で保持してる。この1曲で全12曲トータルのストーリーを簡潔に要論してる。♯2「TO BE IN LOVE」でJill SawardのVo(彼女の
Just for You、これも必聴モノ)を堪能、♯4「NO CLOUDS」の煌めき溢れるサウンドに癒されるが、インストゥルメンタルとVoとの陰影の附け方こそShakatakの真骨頂と唸るしかない。
曲順も相当に練り込まれ、アルバムのカラーと曲のヴァリエーションが見事に調和してるのも特筆もの。しかしBill Sharpeって人は本当に凄い!コラボ作「
Kingdom of Fitzrovia」、で誰にでも染まるカメレオン振りには驚嘆した。George Andersonも彼の「
Positivity」、を聴けば才能の一端が伺える。そして屋台骨を支えるRoger Odellが示す通りライヴは嘘を付かない。コンピレーション・アルバムも暫くリリースされて無いが
Smooth Solos、此方も気長にお待ち申し上げてます。
「お前まだシャカタクなんか?」と言われるが、カフェ・バーで美.G.Mと言われた頃から、「男女7人夏物語」の頃から(笑)彼らは確実に進歩している、しかも自分達の「色」は恐ろしい程変わって無い、リスペクトと言えば随分前に角松敏生がカヴァーしてたけど、アレは数多ある派生の中で断トツと思う
VOCALAND、意外と言えば高中正義も
COVERS、これは沁みるNight Birdsです。私的には松岡直也さんのカヴァーも聴いてみたかった、Bill Sharpeも何気にラテン系なので本当に残念です・・・。プロのリリースの他にも初音ミク(V3-ENGLISH、DAW-Cubase)で自分好みのNight Birdsが自由に創れる・・・いい時代に成ったものです。私は気に入った曲をハウス調やクラブ風にして遊んでいます(笑)。それではビルボードライブ
大阪でお逢いしましょう!。
前オリジナル作は東日本大震災直後のリリースで、レビューするのを随分と悩みましたが、多くの方に「参考になった」と頂きました。改めて御礼申し上げます。今回もCDを買って頂ける価値の有る渾身の出来栄えです。東北の皆様に少しでもお役に立てばと
京都の空から願っています。
20年前のサウンドと映像とは思えない程、今も胸打つ透明感のあるサウンドは本当に素晴らしいですね。そして何よりもメンバーの若さにびっくり!ボーカルのJill も単なるフュージョンバンドにとどまらないボーカルの魅力を存分に発揮して、Shakatak ファンなら一見の価値ありですね。
長い空腹期間を経てShakatakが帰って来た!しかも優れた伝統芸能がそうで有る様に単なるパターンの繰り返し、では無いと手放しで褒めたい。全体像としては、研ぎ澄まされた楽曲と言うより年齢相応のアンサンブルを重視、特にコーラスに重きを措いてるな、と思う。安易にVoに頼る訳で無く、Bill Sharpeの考える表現方法として適切に絡めてる、そんな成熟の階段をまた一歩上った感が強い。手作り的なウェルメイドな風合いは、従来のアーバンテイストの先に有るモノすら予感させる。
「Afterglow」でコンセプトが鮮麗され「Across the World 」で成熟度が昇華され、それを踏まえて2014年のShakatak像をしっかりと描写する、ブレ無い力強さは即物的だけど、カッコよさの先に有るのは「心の洗濯」なのかもしれない。決して時流を追わず、さりとて無視する訳でも無く、それでいて今風なサウンドを明瞭に表現できる。そう思えるShakatakは、フュージョン界のレジェンドだと思います。
♯1「ON THE CORNER」はサビの部分だけで紛うこと無く「うわぁー!シャカタクだ」と成る事請け合いで、80年代後半の日本限定盤の頃の肌触りも感じるが、センスが時代錯誤と言うのでは無く、瑞々しさを驚異的な鮮度で保持してる。この1曲で全12曲トータルのストーリーを簡潔に要論してる。♯2「TO BE IN LOVE」でJill SawardのVo(彼女の
Just for You、これも必聴モノ)を堪能、♯4「NO CLOUDS」の煌めき溢れるサウンドに癒されるが、インストゥルメンタルとVoとの陰影の附け方こそShakatakの真骨頂と唸るしかない。
曲順も相当に練り込まれ、アルバムのカラーと曲のヴァリエーションが見事に調和してるのも特筆もの。しかしBill Sharpeって人は本当に凄い!コラボ作「
Kingdom of Fitzrovia」、で誰にでも染まるカメレオン振りには驚嘆した。George Andersonも彼の「
Positivity」、を聴けば才能の一端が伺える。そして屋台骨を支えるRoger Odellが示す通りライヴは嘘を付かない。コンピレーション・アルバムも暫くリリースされて無いが
Smooth Solos、此方も気長にお待ち申し上げてます。
「お前まだシャカタクなんか?」と言われるが、カフェ・バーで美.G.Mと言われた頃から、「男女7人夏物語」の頃から(笑)彼らは確実に進歩している、しかも自分達の「色」は恐ろしい程変わって無い、リスペクトと言えば随分前に角松敏生がカヴァーしてたけど、アレは数多ある派生の中で断トツと思う
VOCALAND、意外と言えば高中正義も
COVERS、これは沁みるNight Birdsです。私的には松岡直也さんのカヴァーも聴いてみたかった、Bill Sharpeも何気にラテン系なので本当に残念です・・・。プロのリリースの他にも初音ミク(V3-ENGLISH、DAW-Cubase)で自分好みのNight Birdsが自由に創れる・・・いい時代に成ったものです。私は気に入った曲をハウス調やクラブ風にして遊んでいます(笑)。それではビルボードライブ
大阪でお逢いしましょう!。
前オリジナル作は東日本大震災直後のリリースで、レビューするのを随分と悩みましたが、多くの方に「参考になった」と頂きました。改めて御礼申し上げます。今回もCDを買って頂ける価値の有る渾身の出来栄えです。東北の皆様に少しでもお役に立てばと
京都の空から願っています。