面白くない、とは言いませんが、残念ながら原作の名シーンが山ほどカットされてしまってるんですよねー、これ。
検問のシーンとか、不良に絡まれ、逆に車を奪う時のラフィールのセリフとか、その他たくさん。おかげで、ジントの地上での活躍が大幅に無くなり、宇宙ではラフィールが、地上ではジントが相手を支えた、という感じが無くなってしまった。
あと、心の中のセリフがかなりカットされているのが痛い。ここでこう考えてこう言った、というのが分からないと、受ける印象が全然違ってきちゃうんですよね。「
猫の餌係にうってつけである!」とか、特に。
あと何より原作ファンががっかりしたであろう、アーヴ語不使用! まあそこは仕方ない部分なのかもしれませんが……。
あと、大したことではない、と言われるかもですが、ラフィールの髪の色。正しくは黝。黒に近い青の筈なのに……。
悪い点ばかりあげましたが、宇宙での艦隊戦はやはりアニメの方が分かり易く、良いですね。
このアニメを観た方は、是非とも原作を読んでください。アニメだけでも面白いですが、
星界の紋章の面白さはこんなもんではないのです(戦旗の新刊もや〜っっと出ましたしね)。
96年からの登場以来、未だ衰えることのない人気を誇る
SF作品のゲーム化。
限定版には、原作者:森岡浩之氏書き下ろしの「星界」シリーズの
短編小説が同梱。
さらにアーヴ語
フォントデータも収録しているというから
ファンなら買って、星界の雰囲気を存分に味わえって感じ?
ジントとラフィールなどがうまく表現されていると思います。ただ、原作者の思う人物像と合致していればと思います。服部氏がアニメのサントラを担当しているとは今まで知らなかったので少し意外でしたが思ったより良かったです。
『
星界の紋章〈1〉帝国の王女』です。
アニメ化もされた星界シリーズの第一巻です。
壮大な(設定の)スペースオペラです。読者の好みによって好き嫌いがかなりハッキリ分かれそうな作品です。
話としては、ジントとラフィールが出会うボーイミーツガールと単純に言い切ってしまってもいいのですが、その背景となるエスエフ設定が確かに凄いです。
アーヴ、アーヴ語の設定は詳細にして膨大。それが前半から延々と説明されます。ストーリーが始まる前からの設定説明の多さに、うんざりする読者も中にはいるかもしれません。
ジントとラフィールが出会ってからの中盤以降はちゃんんとスペオペしていて面白いです。ラフィールは独特の口調もあいまってなかなか格好イイですし。
設定のゴタゴタしたすごさと、ジントとラフィールの会話かけあいの緩さが中和されて、そこそこな読みやすさになっていると思います。