少し前の私の様に「メソアメリカってなんよ('д`)ドコ?」と言う方でも、独特で面白い絵柄と味のある書体で、中米に栄えた文明について楽しく学べますよ。私自身が元々この分野に興味があったこともありますが、この本は面白いイラストが豊富でわかりやすく、一般文庫の様な活字が苦手な方にはありがたい手書き文章は読みやすいです。
ですが、入門に最適と書いたのはそれだけが理由ではありません。一番強くそう思ったのは、著者である芝崎さんの説明の仕方にあります。
芝崎さんは文化や歴史について説明する時、学界でも色々な意見が飛び交っている不明確な事柄に関しては断定的な記述はせず、「〜と言う説もある」「〜らしい」などの、一歩引いた目線からの曖昧な言葉を使うことで、読者が他の本を読んだ時に混乱しない様工夫がなされているのです。実際にマヤや
アステカについて大学で研究している学者方が書いた本ならばこうは行かないでしょう。まさに読者目線。ありがたいです。
さらに目を引くのがお値段。
約300ページ手書きで
仕上げたと言う根性作品であるこの本、1500円で買えてしまいます。
「え! こんなに分厚くて手書きで手触りの良いカバーの本が1500円!?」と、私は本気で思いました。
こんな値段で大丈夫ですか、芝崎さん。多分ダメでしょう。本当にありがとうございます。
もっと人気になって良い本だと思います。マヤや
アステカ、その他のメソアメリカ文明に少しでも興味がある方ならぜひ手にとってみましょう。
私はこの本の姉妹本『マヤ・
アステカ遺跡へっぴり紀行』も購入し、すっかり芝崎さんの本が好きになりました。
他にも同じように手書き本を出されているようなので、そちらもぜひ購入してみようと思っています。
新書で古典期
マヤ文明の解説書といえば
講談社現代新書『
マヤ文明の謎』(青木晴夫)があったが,発行が古くさすがに内容が古びてきているのでそろそろ手軽に手に取れる新しい解説書が欲しいと思っていたところでやっと出たのがこの本.著者は現役のマヤ研究者で最新の知見がふんだんに取り入れられている.古典期
マヤ文明がテレビで取り上げられるときは,決まって「密林に消えた謎の文明」というレッテルで紹介されるのだが,80年代以降の研究の進展がかつて謎とされていた様々な疑問に答えているのだ.
マヤ文明の解説書といえば先古典期からポスト・コロンビア期までの通史をやって,文字の解説をやって,暦の仕組みをやって…というのが典型的だが,この本では文字,暦,建築については軽く触れるだけで古典期マヤの農民と宮廷の暮らし,またそれを解き明かす研究の手法の説明に多くのページが割かれている.著者の専門分野の石器の研究から得られた成果をもとに古典期マヤ人の生活を再現する手際はさすがと思わせる.古典期マヤ人は,決して焼畑農業“だけ”に依存していたわけではないのだ.
また,欧米人(というか米国人)の研究者が多いマヤの解説は,どうしても欧米の歴史から見たマヤの歴史といいう体裁をとりがちだが,日本人 ― 非欧米人 ― から見ると欧米からの見方には偏りがあるということに折々で触れられており,その点は日本人のマヤ好きにしてみれば「我が意を得たり!」という嬉しさがある.同様に,ヨーロッパの歴史中心の学校教科書の記述に異を唱えているのも同感である.
この本を読んで,さらに
マヤ文明に興味を持った人は,巻末参考文献にも上がっている『古代
マヤ文明』(M・コウ)がお勧め.
丁寧に作りましたが3時間で完成しました。3D立体模型としては初級モデルだと思いますが少々手こずる箇所があります。モデル自体は小さいですができばえは中々です、色も濃く飾って楽しめると思います。また社会科の学習にも役立つと思います。良い商品だと思います。
時々寝る前に聞いてるのですが「黄昏のワルツ (にんげんドキュメント) 」「青の地平 (ドキュメントにっぽん) 」
は、心を癒してくれて『スゥート』安らかに睡眠ができます。
何度聞いても飽きないのが良いです。
色んな面で悩んでいる人も、一度聞くと力がみなぎって来る事うけあいです。
アッ!!そうそう(*^^)v◎
パリは燃えているか (NHKスペシャル「映像の世紀」)の曲もGoodです。
このサウンドトラックは、わたしが大好きな羽毛田丈史さんの作曲です。
今年の4月にLive Image 6にて聴いて以来、いつまでも耳から離れず、
またNHKから借りてきたという映像の数々が目に焼きついて離れずで、
期待して待っていました。オープニングテーマやメインテーマはもちろん
インカ・マヤの文明の壮大さをこのCD1枚であますことなく伝えることが
できるものと思いました。
羽毛田さんファンでなくとも、当該番組を観て感動した人や
インカ・マヤ
文明に興味のある人にすごくお勧めできるCDです。