薔薇からはじまり、短編はすべて読みました。
どれもハズレなしなのですが、これが、自分的には最高でした。
一番リ
アリティがあるというか、「あ、これ自分も経験した」っていうストーリーが多くて。
もちろん、詳細は異なるのですが、この気持ちは経験したし同じことを考えたな っていう。。。
泣かずには読めなかったです。
30代の今、これに出会い涙できたことに、感謝。
レビューの中で私が好んで使う表現なのだが「あらいぐまラスカル」ないし「スクールウォーズ」の構造を持つ作品。人生の苦境期に出会った両者が共依存に陥ることなく自立の途を見い出し、足を前に向かって踏み出していく。 若さ故の失敗を繰り返しながらも無我夢中で「頑張り」続ける深キョンを応援するうち、壁にぶち当たっていた作中の
松下由樹だけでなく視聴者も元気を分けてもらうことができる。 脇も伊藤かずえに鶴見辰吾と往年の大映ドラマファンをニヤリとさせる顔ぶれに、江守徹に
津川雅彦が重しとして作品空間を引き締める。 これは蛇足だが、深キョンと息の合った役どころを演じた
谷原章介。このドラマの2年後には「学校じゃ教えられない!!」でさらに息の合った共演をみせることになる。 作中での<距離>もより近くなったわけだが、諸業界言うところの<3回目の仕事>を演じる時、「何か」がおきるのではと楽しい想像を働かせてしまうのは、私だけではないのだろうか。いや両者の共演をもう一度見たいと切に願う。