東映のアニメや特撮系のDVDには、“画質的にイマイチ”な印象が付きまとっている。
そこで、今回、久々に手持ちのLDソフト(CAV3面で税込み9,800円だった!)を引っ張り出して、比較してみたら…。
確かにDVDの画質も、最高とは言えない。
しかし、フィルム傷とおぼしき画面上の白線を、LDソフトではハッキリ視認できる個所が、DVDでは改善されており、LDから買い換える価値はあった、と思う。
内容面に関しては、以前から、労組のプロパガンダだと見る意見もある。
しかし、この作品は、公開当時には「文部省選定」「厚生省中央児童福祉審議会推薦」となったのであり、当時の時代の空気の中では、“みんなで力を合わせて困難に立ち向かいましょう”と子どもに向けてメッセージしている作品と受け止められていたように記憶している。
(私は『太陽の王子 ホルスの大冒険』も『空飛ぶゆうれい船』も封切当時に
スクリーンで観た世代である。)
むしろ、この程度の、ある意味ありがちなストーリー展開(本作の封切公開と同じ年にテレビ放映された『
バンパイヤ』における「
バンパイヤ革命」「人間狩り」といった展開の方が、はるかに過激だった)が、左がかったイメージに受け取られてしまうほど、時代の空気の方が右傾化した、と見ることもできるだろう。