ワインなども
コルクが使われなくなっていますし…。
この形の
コルク栓がほしくて、探したのですがありませんでした。
こちらでほしかった形、大きさ、数量が購入できたので、とても良かったです。
この作品は、珍しくハードカバーの単行本です。
本体は、表題のみのシンプルなデザインで、
イラスト付きの表紙は、やや高そうな独特の紙を使ってます。
読み始めて、なんとなく違和感があったのですが、
1話目のみフルカラー書き下ろしだそうで、
2話目(これだけ10代後半?)が本来の1話目らしいです。
途中に見開き四コマ漫画があったりしまして、
P88-89のNOMU&KARA 3Minits Cooking がちょっと間抜けで微笑ましい。
以下【あらすじ】を含みます。
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雪と氷に閉ざされた世界で暮らす少年たちの、静かな静かな日常。
楽観的でアホっぽいノムと、賢く責任感の強いカラは、
喧嘩をしながらも二人きり、自給自足の生活を営んでいる。
それにしても、とにかく寒(痛)そう。
ちょっと間違ったらすぐ凍傷、知らない間に死んでしまいそうです。
ツンドラということなので、舞台は
ロシア方面の辺境や、
その地域を意識したパラレルワールドという設定だと思います。
表紙の二人は、仲良しですが、血縁かどうかは明記されていません。
ややそこが気になるんですが、物語の筋にはあまり関係ないのです。
大きな事件もなく、淡々と繰り返される平凡な日々なんですが、
動物と話ができたり、変な客人が来たり、なんとなく喜怒哀楽が描かれ、
見た目も性質も違う二人の狭い世界にほのぼのとするでしょう。
イラストは、普段よりざらついた
タッチになっており、
デッサンはある水域に達しており、味のある独特の雰囲気を楽しめます。
それにしても、民族衣装ですらおしゃれですね。
安野氏は自分ではおしゃれと言われることを否定していますが、
この感性にはあこがれます。
装丁も素敵なので、満点をつけました。
著者と編集者の思いいれが伝わってくるような気がします。
全体的に起伏が少なく、大きな感動や笑いはないものの、
じわじわと心に沁みるようなタイプの1冊。