なんていうことのない物語というか、ほとんど物語りですらないんですが
サチエの潔さと優しさが相まって、なんともいえない雰囲気を醸し出してくれます
原作は私が敬愛してやまない群ようこ先生
エッセイでは無類の強さを発揮しますが、最近、小説も書くようになりました
映画の中にも群ようこ先生のエッセンスがちりばめられていたように思います
主人公サチエを演じたのは、
小林聡美さん
サチエの凛とした潔さと優しさを完璧に演じきった
この映画の主人公は
小林聡美さん以外ありえない
フィンランドのゆったりした時間を完璧に作り上げたのは
新鋭・荻上直子
ほとんどのシーンがカメラ固定で
寄ったり引いたりするだけ
「あとは役者さんお願いします」みたいな撮り方
ベテランの女優さんだったから成立した作品だと思います
映画を見終わったあと、なんともいえない不思議な感覚に包まれて
しばらく動けなかった
こんな贅沢な1時間半は最近なかった
メナード「ジュピエル」夢の樹篇の音楽で知りました。
日本の男性4人のアンサンブルで日本語の歌が主っぽいです。
CMの音楽は日本語じゃなかったので、
今回のアルバムにCMの曲もしくはCMっぽい雰囲気の曲が入っているかどうかで買うのを悩んでいます。
このアルバム以前には
「ESCOLTA」\1260 を出しており、こちらは日本語での落ち着いた歌となっています。
今まで聞いたことの無い分野なので、どう言って良いやら〜
流行した「千の風」の様な雰囲気で〜もっと年齢を若く明るくしたような〜でも声に重厚感はある〜そんな感じです。
この秋からはラジオ番組で
『ESCOLTA de escort』 <TOKYO FM>
毎週金曜日25時00分〜25時30分
『ESCOLTA de escort』〜第一章〜
<FM愛知・FM
大阪>
10月28日(日)19時00分〜19時55分
があるそうです。
アルバムも今後の方向もやっぱり日本語楽曲がメインになるのかしら。
私的には異国重厚感あるCM曲が好きだったので、そちらの方向が少しでもあれば大満足なのですが…
アルバムはまだ聞いて無いですし、分からないまま評価するのも申し訳ないので、
最初の感動をそのままに星5つにします☆☆☆☆☆CM曲、本当感動しましたから!!!
浪費家の夫に悩まされ、離婚するまで「あと×年の辛抱」と数えながら生活している「母」の姿は切実で生なましく、違和感なしに読めます。最後までそんな調子でいくのかと思いましたが、この本で描かれている「母」は、娘の成功を機に豹変してしまい、そこからが読み応えがあります。
その娘は広告代理店に勤めるようになり、弟がいて、親にポンと家を買ってあげ…。ここまで読んで、これって群さん家の事情では…と、群さんの他の小説やエッセイを読んできた人は気がつきます。他のエッセイで、お金がないお金がないというイメージを読者にあたえてきた著者ですが、さらに合点がいきました。(でも『かもめ食堂』の映画化で、取り戻せたのでは。。)
淡々と駆け足で、「母」の一生を一冊の本に凝縮してあります。小説というより、「母」の生涯を概略として説明されたものになっている印象がしました。母をモチーフにした小説は多々ありますが、特に菊次郎とさき (
新潮文庫)で描かれている母とは、子供のお金の扱い方の面で正反対です。慎ましい生活をしていた「母」が、お金によってここまで変わってしまうとは。しかし群さんは母に左団扇させ、本当に親孝行としかいいようがありません。