組み立て方の説明書付きで難なく組み立てられました。
実際に見ると、思っていた以上に
木星っぽいです。
私が30年以上前から聞いてきた「スタインバーグ&ボストン響」の「惑星」はとてもキレがあって、傑作だと言われていますが、この
ベルリン・フィルの響きはやはり独特のものがあります。
2002年1月にチェコのプラハで録音された、ポール・フリーマン指揮チェコ・ナショナル交響楽団によるイメージDVD(?)です(CDも発売中)。収録曲は…
●グスタ-ヴ・ホルスト(1874-1934):組曲《惑星》、Op.32
●コリン・マシューズ(1946- ):
冥王星―再生をもたらすもの
です。
注目すべきは《
冥王星》ですが、一聴したところ、やはり蛇足の感は拭えません。終わりの方に取って付けたように合唱が入るのもどうかと思います。しかし、《惑星》のファンなら誰もが思った、「ホルストが
冥王星を作曲していたらなぁ」という想いを叶えてくれたということで、貴重な録音であるといえるでしょう。
なお、このディスクにはライヴ映像は一切収録されておらず、最初から最後まで延々とCGが続きます。このCGですが、科学的正確さがない箇所が多々ある(自転の向きがころころ変わるetc.)ものの、『
火星の人面岩』『ハレー
彗星(?)』『流星群』『ボイジャー』『馬頭星雲』『
天王星の自転軸が横倒しになる場面』など、なかなか凝っています。特に、『
火星・
木星と多数の小惑星が公転する場面』は圧巻です。
この曲が作曲されてから数年後、
冥王星は『惑星』から『準惑星』になった訳ですが、それによってこの曲の価値が減じた訳ではないことは言うまでもありません。何はともあれ、貴重なディスクです。