Amazon Vine 先取りプログラム メンバーによるカスタマーレビュー (詳しくはこちら)
サッカーのフォーメーションを解説するという一風変わった本です。
観戦力を鍛えるとありますが、サッカーやフォーメーションをもともとある程度解っている人なら楽しめる面もありますが、ワールドカップに向けてちょっと知識を付けようという目的には合わないかもしれません。
内容に関しては、フォーメーションの歴史や過去のサッカーについての話はとても興味深いのですが、観戦力を鍛えるための要素が足りません。
このフォーメーションとこのフォーメーションが似ているとか、この選手が攻撃的になるとフォーメーションが変わるとかは、図を見れば何となく解ります。
それを細かく解説しても数字の羅列で見にくくなるだけです。
また、さっき言ったことをすぐ次のフォーメーションで否定していたり一貫性が無いようにも感じました。
読み返したり、考えたりすると「サッカーはフォーメーションでするものではないし」と納得できる内容ではあるのですが、それならそもそもこの本の存在意義が無いので、一冊を通しての主旨を決めてほしいと思いました。
また、観戦に役立てるのが主旨ならば、このフォーメーションの時はFWはどう動くとか、守備のときはこうとか、もっと戦術面の話が読みたい所です。
過去の採用チームについても、歴史的には面白い内容ですが、もっとそのときの監督の戦術や展開の仕方を詳しく書いてくれたら、ワールドカップでの観戦にもっと役立つと思います。
その点では、昔の試合結果等の資料を見ただけで書いたんじゃないかと思うくらいあっさりな感じもします。
結局、あまり見たことのないフォーメーションについては、読んだだけでは理解できず、自分で考えて補完しないとついていけません。
フォーメーションの変革の歴史がメインならそれなりに楽しめると思います。
初心者の人にはあまりおすすめできませんが、フォーメーションの歴史などに興味があれば結構楽しめると思います。
敷居は高く、自分で色々考えながら考察できる人向けです。
「負け」の視点からサッカーを見る・考えるというのは面白かった。確かに日本のサッカーマスコミは、負けたらそこでおしまい、何事もなかったことにしてしまうということの繰り返し。そうではなく、「負けた」ことこそ徹底的に語り合うのがサッカーの楽しみのひとつというのはなるほどと思った。まさに今朝、日本はコロンビアにフルボッコにされ、1次リーグC組最下位で敗退した。この敗戦を語り合うところから次の4年が始まるのかもしれない。
サッカー好きの中でもこの作品を高く評価する人は少ないと思う。
興味&関心のない人にとっては、極めて退屈!
でも こういう事を勉強したかった人にとっては、まさにバイブル的!
僕個人的にはすごく勉強になった