カートが妻コートニーに殺されたという説はアメリカでは良く知られている話です。実際、信じているのは何千人ものファンだけではなく、カート自身の祖父や、カートが生前行方不明になった時に彼を探すためにコートニーが雇った
探偵でもあり、この説を広めた男でもあるトム・グラント氏などがあげられます。このビデオでも紹介されているように、証拠はいくらでもありますし、考えられる動機もあります。コートニーはマスコミを自由自在に操り、法や人をコントロールする力を持つ女ーカートを殺すことなど十分できます。私自身この説を信じているわけですが、是非日本人にも10年間隠されてきた真実を知って頂きたいです。私を信じないのなら、映画を見てみて下さい。ちなみに映画に出てくる、ヘロインを致死量の三倍注入しても自殺は一応計れる、みたいなシーンがありますが、あれは実は嘘だそうです。実験に使われたのはヘロインよりはるかに軽い薬、しかも直接注入したのではなく口から体内へ入れたわけですから完全に回るまで時間がかかるわけです。これは監督も映画が公開されるまで気付かなかったそうです。
「カート・コバーンの死」という、誰もが興味をもつ、
しかし故に色々なスキャンダラスな言われ方をする、
ある意味難しい題材に取り組んだドキュメンタリー作品だと思う。
作品中身のストーリー的メリハリをつけるために、
事件に対するコートニーの関わり方を追跡するのは当然のこと。
しかし、コートニーの悪事・悪評そして事件への関与を臭わせる証言を
そのまま鵜呑みにするのではなく、“何故そのような証言をするのか?”
“そのようなことがあった証拠は?”と疑問を持ち、
「自殺説」「他殺説」の両方を検証するところに
この監督・この映画の良さが出ていると思う。
カートの人間関係、幼少期・青年期などの生い立ちなどを
調査し、
そこから死の直前の心境を解明しようとししている。
その結果により死の謎を解こうと試みている。
編集により、事件性を感じさせる部分が少し目立ったりはするが、
監督の発する言葉をきちんと追うと、なかなかまともに面白い。
『journals』、カートの死後から約10年を経てやっと出たという印象でした。届いた時にずいぶん厚い本だと言う印象でしたが、デザインがすっきりしていて本棚で静かな存在感を放っております。内容はカートの直筆日記を網羅しています。
あんな音楽を演奏した人がどんなことを日記に書いていたんだろうと、どきどきして読み通しました。いたずら書きや殴り書きを見る度に人の秘密をこっそりのぞきみているようで、これを見てしまって良いのかなという気持ちになります。何度も読み返して、その度に色々な印象を受けます。『journals』読んで、歌詞を見るとカートの表現の過程が垣間見られる気がします。
僕はこの他に日本版のJOURNALSも持っていますが、日本版に比べ、紙質は少しざらざらした感じがします。本自体も大きく、ノートの写し自体も日本版に比べ一回り大きくなっていますが、日本版のほうが若干はっきりと
プリントされている感じがしました。もちろんですが日本語訳はありません。しかし、表現が好ましくなかったためかわかりませんが、日本版には掲載されていないページが14ページくらいあるので、両方揃えてみるのもいいと思います。内容はカートが手紙を贈る際の下書きや歌詞などが書かれたものです。
カートの周りにいた人(主にシアトル)などのインタビューから、今は亡きカートを偲ぶ的内容のビデオで、NIRVANA自体はほんの少ししか出ていませんが私はいかにカートがずば抜けていたかを理解するのに役立ちました。改めてカリスマなのだな、と。