素晴らしい!!
タカをくくって見始めましたが、いやあ、
すっばらしい映画でした。
関西の貧困都市部へ赴任した壇ふみさん
演じる先生と、小学校の生徒たちの
涙ぐましい触れ合いと格闘・・・・。
新克利さん演じる教師ともども、
これこそ教育者の鑑だ!
と言いたくなる奮闘の模様を、
ある時はシリアスに、ある時はメルヘン
タッチで描いた、
「キューポラのある街」以上の快作です。
こうゆうことこそ、「人間関係」だ、と感じさせられました。
ドラマも映画もこれ、といって残っていない
壇ふみさんの若き日の凛々しさ観られるだけでも
価値あり、です。
僕の中では「典子は今」に並ぶシリアスメルヘンの
傑作ですねえ。
あ〜これダウンタウンの松本人志さんにみせたい。
号泣するやろなあ、自分たちの子供の頃思い出して。
ヒューマンな感動とはこういうもののことを
言うのです!!
ドラマにもなったらしいし、賛否両論もあるようですが、読んだら文句なく面白かった。「こんなカッコイイ子供、いないよ~(いや確かに思いっきり問題児なんですけど)」と突っ込みつつ、幼稚園児の息子を横目に「まだ間に合うかな?」なんて欲を出したりして。見方によっては結構います、カッコイイ子供予備軍。問題は、大人がどれだけの度量で、思い通りにならない子供達(当たり前のことなんですが)を受け止められるかだよなあ、と思います。子供と関わる人は必読。自らの姿勢を問われている気がします。読後感は爽快。
戦争反対、と口にすることは簡単だ。
だが、安易に「戦争反対」という言葉に逃げてはいけない。
この本に出会ってそう思った。
戦争がどれだけ人々を不幸にするのか。
戦争がどれだけの人たちの運命を狂わせるのか。
戦争によって一番傷つくのはどんな人たちなのか。
私たちは、未来を担っていく世代として
そういった重く辛い過去をきちんと受け止める義務がある。
神戸に生まれながら、沖縄出身の人に囲まれ、愛されて育った
「てだのふあ(太陽の子)」ふうちゃん。
ふうちゃんは父親の心の病気や「沖縄出身」というだけで
辛い生活を余儀なくされて育ったキヨシ少年と出会ううちに
本当の沖縄の歴史と向き合い始める。
愛されてまっすぐ育ったふうちゃんは
辛い史実からも目をそらすことなく真剣に受け止める。
人々の心の傷は戦後も決して癒されることはない。
だが、そういった辛さ、悲しみを経験しているからこそ
人は暖かく優しくなれる。
悲しみ、憎しみは連鎖する。
しかし、愛情もめぐりめぐるのだ。
ふうちゃんが向き合った「沖縄」は
私たちも忘れてはいけない「沖縄」
私たちも見つめなければいけない「沖縄」だ。
そんな沖縄にこの本を通して巡り会えてよかったと
心から思う。