まだ日本ではSFなんて言葉を使ってなかった頃。今みても見入ってしまうのは何故?CGならかんたんにリアルに壮大な絵になるでしょう。しかし、CGで作ったとしたら私は2度は観ないと思います。何故何度も見てしまうのか。それは、昔の映画は観る人間の想像力で拙い特撮を無意識に補いながら観るからだと思います。その想像する楽しさが今のCG映画では出来ないのでは。完成度が高くて想像する余地が無いのです。だからリアルさには興奮しても、すぐ飽きてしまうのです。私はこの映画を観て改めてそう思いました。
ロジャー・コーマン製作の珍SF映画。映画が始まってすぐに、宇宙空間での攻防戦が繰り広げられる!はっきり言って本筋とは何の関係もない(笑)のだが、観客の掴みはバッチリ。モンスター、スプラッター、女性の裸(+陰毛)…、ボンクラ映画ファンが見たいと思うものを出し惜しみしないコーマンの姿勢は素晴らしいです。上映時間が
コンパクトに纏まっているのもグッド。B級SF映画マニアの方なら楽しめること間違いなしの作品です。