『Mind assassin』を描かれた、かずはじめ先生の学園ストーリー漫画。
明稜高校の生徒会長である梧桐勢十郎を中心に、
生徒会の仲間達や学園の四天王達が織り成す物語は、
ドタバタとした愉快な日常を描いた内容や、
暴力事件に巻き込まれる緊迫なものだったり、
権力を乱用する汚い者が出てくる話等、様々な話が描かれています。
だけど、どの話でも通じる事なのですが、
普段は自己中心な主人公の梧桐が、
卑劣な悪を拳だけではなく、重みのある台詞で黙らせ、
悩み迷う者達を真正面から諭し、
この主人公の梧桐の台詞は、読み手の心にも響かせてくれます。
自分自身も読んでいて、
あたり前な事なのだけど大切な事を教えてもらえた気がします。
文庫版には、各巻描き下ろし漫画が入っていまして、
生徒会
犬『肉』を主人公にした、1P漫画『肉日記』が面白いです。
各主要キャラに対する肉の強弱関係がわかります(笑)
文庫版なので、小さい台詞文字は読みにくい所がありますが、
内容は星5点です。おすすめの作品です。
「風嵐童子、司鬼道士、ふしぎ島のキオ、Luck Stealer」の四編の短編が収録されています。
「ふしぎ島のキオ」はかずはじめさんの作品とは思えないものすごく地味な話しながら
「不思議の国の
アリス」テイストのある浮遊感のある話で、新鮮でした
「Luck Stealer」も連載前の原型ですが、現在の連載を連想させる話しで
これはこれでありかも、と思いました。