映画「JFK」を観ていたので本書の世界にはすんなりと入れたのですが、本書の立場を採るかどうかは別として、いわゆるケネディ暗殺にまつわる様々な陰謀観を集大成した観のある一書として、(真偽はさておき)非常に多くの情報が集積されており、この事件について類書を読む際のhandyな参考書の一つに間違いなく数えてよいのではと思いました。著者の情熱(?)にほだされて、読みは一気でした。
それにしても、本書に述べられた出来事の数々はやはり大変興味深い(というか寧ろやはり不可解である)ことは否定できず、ウォーレン委員会報告書の前提とは異なる多くの目撃談や、
テキサス劇場の所有者がかのハワード・ヒューズであったり(302頁)、例えばドロシー・キルガレンとその友人の殺害(334頁)、委員の一人であったヘイル・ボッグス(Hale B
oggs)の怪死(351〜3頁)、「outfit」の親玉3人の抹殺(401〜8頁)をはじめとする多くの関係者の連続死などなど、いずれもその印象を強めるばかりです。
いずれにせよ、信ずるか信じないか、何が真実であったのか、を見極めるのは読者のリスクに他なりませんが、あなたはどうでしょうか・・・
7月20日(土)16:00〜パシフィコ
横浜にて落合氏がご講演されます。入場は無料です。ファンの方はお越し下さい。