民間のSPの物語。
結婚式の日に花嫁が銃撃され、会社社長の自宅にもライフル弾が撃ち込まれるというスリリングな事件が発生しますが、アクション映画の影響かSPの見せ場は少ないような気がします(もっとも実際のSPの現場はこんなものなのかもしれませんが)。
また、
フランスの外人部隊に属していたという若者の会社秘書に対する行為も今一つ理解できない話で、必ずしも必要あるエピソードなのかと思いました。
事件の真相は意外なもので面白かったのですが、物語の後半はSPがマル対を保護する必要あるのかとやや疑問でした。
それでも今は民間の警護会社って凄いんだなぁ、と思いました。
八木薔子シリーズの第三弾。江戸川乱歩賞受賞作『左手に告げるなかれ』で初登場の保安士・八木薔子は『ターニング・ポイント ボディガード八木薔子』でボディガードに転身。本作でもボディガードとして活躍する。
シリーズを重ねるごとに現実離れしていく八木薔子。今回は要人警護の訓練で海外へも飛ぶ。
本作で八木薔子は人気マラソン選手の警護をするのだが、殺人事件に脅迫事件などが次々と発生するといった込み入ったストーリーになり、いつの間にか本筋から外れていく。
このシリーズでは、第一作の『左手に告げるなかれ』が一番面白かった。
歌=EPO、ヤドランカ、波多野睦美 選曲=山本容子(銅版画家)
欧州の方言で歌われる子守歌や賛美歌を中心に
宮沢賢治の「星めぐりの歌」も収録されている
数曲聴いただけで すっかり魅せられた
訳詩を読むまでは 何が歌われているのか
さっぱり分からなかったのだが
それでも これらの美しい旋律は
基督教徒ではない私の胸を打ち 光を投げかける
不思議な力を携えていると思う
※「鳥の歌」については 2バージョンを収録
イエス誕生を讃えたカタロニア方言の歌と
松本隆が日本語の歌詞をつけたもの
松本版では歌詞の内容が完全に変えられてしまっている
>人はいつか鳥に変わる 身体を離れて(中略)
>生きる痛みから解き放たれ 魂が舞うよ(中略)
>透き通った光浴びて 罪は洗われる
「甘やかな自死を誘う内容」とも受け取れてしまうのだが…
それはそれとして 非常に美しい歌ではある
自身の葬儀の際は 是非「松本版」を流して欲しい(笑
残念ながら絶版となっており 入手の難しい1枚である
中古販売店を しらみつぶしに捜索
または アマゾンのウィッシュリストや
オークションのアラート等に登録しておくのも手
どうか諦めずに 気長に 機会を待って欲しい