ラウドパークと1月の東京公演、どちらも行きたくても行けなかっただけに、DVDの発売には大感謝です。彼らのライブには学生時代から通算で3度足を運びましたが、今や私も三十路を越えたおっさんです。客席には、私と同世代と思しき
スーツ姿のサラリーマンがちらほら。洋モノハードロックの客層としては世界一品行方正でしょうね(笑)。いろんな意味で感慨深いものがあります。
映像・音声ともに安っぽい感じが否めなかったり、お客さんのお行儀が良すぎてイマイチ盛り上がりに欠けたり、CD買っちゃった後にこういう限定生産ものが発売されたり(そもそもCDと同時発売でない意味が分からない。結局両方買っちゃったよ!)ライブDVDとして突っ込みを入れたい点はありますが、前述の通り、個人的に味わい深い要素が満載なので良しとしましょう。
ライブ自体の内容は可もなく不可もなく。往年のファンは「わかっている」からこれで十分満足できるでしょう。やっぱり演奏うまいよ。でも新譜のオープニングトラックをアンコールにもってきたり、定番ナンバー以外の見どころが少なかったり、トミー自慢のハイトーンに陰りが見えたり(“Still I Believe”は無理してやる必要ないと思う)、新しいファンを獲得するだけの魅力はないとも思います。もしかしたら、これが最後かも?次回の来日は実現するでしょうか…
特にLOUDPARKの選曲・演奏は文句なし!彼らがとてもカッコ良いバンドであることを再確認できた。しかし何だこのカット割は!!2秒おきに変わるカットとアングル、見ていていらいらするし疲れるし・・・ギターソロの途中にドラムとベースのアップ映像がどうして必要なんだ。いい加減な編集だ!センスを疑う。とても残念すぎるDVDだ。でもファンは、貴重な資料として買いましょう。
発売直後にチョロッと聞いて、待ってました!とばかりにあーだこーだと職業ライターよろしくアルバムの良し悪しをさっさと決めつけられる程音楽に造詣が深わけでなく、卓越した耳をもってるわけでもないので(いやマジで)、じっくり聴き込んでみた。はっきり言えるのは簡単に聞き流してほったらかすような質の低い作品じゃないということ。今までのこのバンドらしいと思える曲、ネイティブアメリカン云々というアルバムのテーマにのっとった、ブルージーというかアーシーかつおおらかな雰囲気の曲、より普遍的なロック然とした曲とが上手くちりばめられ、そのどれもが芯のしっかりしたメロディを持っている。つまり、彼等らしくないなあ、という感じで始まる曲でもサビメロやギターソロ等を聴くと、「やはりフェアウォーニングだな!」と思わせるあたりが新しい、というか流石だなと自分は思った。1、2、5、7、8、9、11あたりが特に良い出来だと思うが、あとは皆さんじっくり聴いてみて下され! それから、未だに「ヘルゲのスカイギターは…」とアホみたく繰り返してるヤツいるけど、ヘルゲのメインギターは随分前からNCC-1701Hというギターだから。ハイフレット・ギター=スカイギターじゃないってことぐらい知っておくように、偉そうなことほざく前にね♪
Call of The East以来、久しぶりに動くバンドの姿を見ましたが、なんだか格好悪くなってしまいましたね・・・。トミー・ハートもかなりメタボってきたし、ヘルゲなんてもう・・・一番年上なはずのウレ・リトゲンが一番若々しく、ゲストのへニー・ウォルターが一番格好いいというのはロックバンドとしてはどうかと思います。加えてDVD作品の出来としては映像、サウンド共に及第点という感じで見始めはあまりテンションも上がらなかったんですが、次々に繰り出される名曲の数々に見終わる頃には改めて彼らの楽曲の素晴らしさを実感しました。やはり彼らの楽曲は特別な魅力があり、思わず胸が熱くなります。選曲も新旧バランスの良いほぼベスト選曲です。
今後は是非ルックスにももう少し気を使っていただき、末永く活動して欲しいです。