元はドリームキャストの作品で、ドリームキャストの時はあまり
メジャーになっていた感じではないですが、実はかなり優秀な作品です。
空の大航海時代の物語だけあって世界は空と大陸で構成されていて、海=空みたいなものになっています。
魅力的なキャラクターと何事にもあきらめず突き進んでいく主人公の心意気はプレイしている側にも勇気を与えてくれます。
グラフィックは古さを感じてしまうかもしれませんが、丁寧に作りこまれていて戦闘の演出もカッコイイし、船での砲撃戦も大迫力で展開されます。
今やあたりまえのCGムービーを一切使わない所も印象的です。
誰も見た事もない未知の世界をどんどん広げていく広大な世界観はとても魅力的です。
人は浮遊大陸や浮島に暮らし、空飛ぶ船で各地を行き来する、「大地」という概念のない世界。
軍艦や悪者の船だけを狙う「青の空賊」の少年ヴァイスが、謎の美少女ファイナを助けたことから、
全世界を股にかける壮大な冒険の旅が始まる――。
まず驚かされるのが、その世界観です。
現実の歴史における大航海時代をモチーフにしてはいますが(中盤に「世界は丸い」ことを証明するイベントあり)、
「海」を「空」に置き換えただけで、これほど新鮮な驚きに満ちたビジュアルができあがるとは。
そして、その世界の広大さがまた、ただごとではありません。
平面的にもあきれるほど広いのに、中盤以降はさらに「高空域」「低空域」へも飛び込んでいくことになり、上下の幅が加わります。
もちろんシナリオも長い長い。普通にやっても50時間以上は確実。
でも、ちゃんと意味のある長さという印象です。ダラダラではなく、山場が次から次へと来るので。
通常戦闘のシステムはやや複雑で(属性の優劣関係とか)、必殺技演出がスキップできないという大きな難点もありますが、
自分の船を操って巨大な怪物や敵
戦艦に立ち向かう「砲撃戦」は、もう最高に燃えます。
とにかく、RPG好きの方なら是非やってみて下さい。
できれば自分の力のみで。世界の広さをより実感できますよ。
ドリームキャストからゲームキューブへの移植ということで、期待半分疑問半分だったのですが、どうしてどうして、かなりよく出来たRPGでした。
確かにグラフィックのクオリティ的にはドリキャスのそれのようですが、ドリキャスももともとキレイだったようであまり気になりませんでした。
さて内容ですが、まずとにかくストーリーがイイ!いかにも大冒険活劇といったお話で、しかし決して単純ではなく、涙あり笑いありで、真っ直ぐだけどとても深みがあります。ムダに複雑でやたら残酷なだけの最近の大作?RPGに心底うんざりしていた私に、RPGはこうでなきゃイカン!と再確認させてくれました。
それから音楽がイイ!セガのゲームの音楽はどれもクオリティが高くて好きなのですが、これはまた良かった。
タイトルデモのオーケストラ(風?)が奏でる旋律は冒険心をさらに高揚させてくれます。また、ボス戦闘曲も優勢・劣勢で切り替わる、ストリングスを生かした超カッコイイ曲でした。
しかし評価の星を4つとしたのはバトルシステムに満足できなかったからです。それは、テンポが良くないのです。戦闘はRPGのプレイタイムでは大半を占めると思うのですが、ガッツを貯めるシステムの性質上、1ターン目から強力な特技をガンガン使えないので、おのずと戦闘が長引きテンポが悪く感じました。エンカウント率が高めなこともあり、時にウンザリしてしまうかも…。
しかし!これを買って「損した!」なんて思う人は恐らくいないでしょう。つまり、「お買い得」ってことです。
ゲームでは、戦闘中かメインのセリフでしか彼らの声を聞くことが出来ませんが、このCDでは、ヴァイス・アイカ・ファイナたちが喋りまくりますっ!!アルフォンソやラミレス、ドラクマ船長も登場しますよ!
ジャケットイラストも星樹先生の描き下ろしでカッコイイです♪(Vol.1~3まで集めるとイラストが繋がります)普通のCDショップでは、置いてないと思いますので、ここで購入した方が確実かも?