Very reliable. The book was in great conditions and it arrived very quickly
浦添の社交街にあるスナック「月の浜」は(40代と思われる)ママのミヨと (30代と思われる)ホステスの暢子、(20代と思われる)ホステスの和歌子が働く小さな店である。 その店に居る正吉は琉球大の1年生と記されるだけで、客だとも、 ちょっとしたアルバイトをして小遣いを貰っている青年だとも紹介されない。
ある日、店に、運送途中に事故でトラックから落ちた豚が闖入してくる。 豚は店の中で暴れまわり、追い詰められた和歌子の体を舐めまくる。 和歌子は魂(マブイ)を落とす。失神したのである。
正吉は3人の女たちがそれぞれ抱える迷いを払うために、故郷の真謝島(久高島がモデルと思われる)の 御嶽(ウタキ)に御願(ウガン)にいかないかと誘う。 正吉には御願以外にも、もう一つの目的があった。
琉球を舞台に交錯する「生と死と魂」 女たちのどう仕様も無い苦しみ。 正吉と女たちに訪れるほんの少しの希望。 気の弱い時に読むと涙が止まらないだろう。
脚本家志望の青年を主人公に、風変わりな島の住民や島を訪れる人々との交流が綴られていきます。 登場人物どうしのやり取りが軽妙で可笑しく、ユニークなキャラクターがうまく描かれています。 読み終えた後、何か癒されるような気分になるのは背景に沖縄の偉大な自然があるからでしょうか。南の島に行ってみたくなる一冊だと思います。
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