「草原」史観で知られる著者の、渾身の
モンゴル史。
これまでやや世界史の主流からはずれた印象のある
モンゴルに焦点を当てて、この歴史像を多数の言語の史料から読み解き、再構築し、ひいては世界史像の大胆な読み直しを迫るという大胆な知的試みの書。
チンギスの時代からクビライ政権の時期までをカバーする。多くの読者が、これまで学校で習ってきた歴史像と異なるのに驚き、一種の知的興奮と快感を覚えるに違いない。トルコのトプカプ宮殿や
コロンブスから本書が書き起こされるように、あくまでスケールは大きい。
ただし、詳細に関してはこれから検討されるべき点が多いのも事実である。
シングルだし買って損はしないディスクだと思います。
モンゴル800が好きなら買うべきだし嫌いなら買わなきゃいいと思います。