彼のデビュー当時は、いかにもアイドル然とした佇まいに嫌悪感すらあったものだが、その後のアーク・エンジェルス〜ソロでの諸作のカッコ良さに魅せられすっかりファンに。だけどだんだんと音沙汰がなくなって…。10年振りって、どんだけぇ〜(笑)。
けど久しぶりのこのアルバムは本当にいい!発売当初、ひっそりと輸入版購入して聞いたけど、例えるならばロビー・ロバートソンのアルバムって感じの、地味で渋くて、売れ線とは一線を画しているんだけど、とても深い味わいを醸し出していて、それでいて前作みたいに聞き手を選ぶような、暗さやとっつき難さみたいなものは消えていて、いい意味で丸くなったというか、味が出てきた。いやぁホントにいい年齢のとり方をしてるなってうれしく感じた。あのチャリ坊がこんな素晴らしいミュージシャンに変貌しているなんて。待った甲斐があったってもんですよ。うん、大人のロック。
日本版が出るのも素直にうれしい。普段は日本語
タイトルってたいてい嫌いなんだけど「明日への轍」って、言い得て妙。少しでも多くの人に聞いて欲しいな。