過激なエログロを期待すると肩透かしをくらいますが、異色のB級エンタテインメントとして観れば十分楽しめました。原作とは明らかに視点や狙いが異なります。別物でしょう。逆に原作を大胆にアレンジしたセンスを評価したいです。個人的には70年代、80年代のホラーやサイコスリラーのエッセンスが随所に感じられ、展開にも意外性があり(やや強引ですが)、退屈しませんでした。独特の映像美や、宗教画をモチーフにした
タイトルバック、クライマックスの結婚式のアレはけっこう好きです。ただ、もう少しお金をかければよかったのでは?と思う箇所がいくつかあったのは事実ですが…。役者では、主演の
加藤雅也が予想以上に雰囲気があって健闘していた他、三輪ひとみの美しい存在感、原史奈の可憐さ、前田綾花のキレ具合が良かったです。あと松方弘樹は凄すぎです。
夫婦をテーマにしたエロティック・ホラー短編集。『いじめたくなる女』『愛されすぎた夫』『妻への疑念』『他人の妻、他人の夫』の四編を収録。最近の大石圭は、ホラー小説作家というよりも、官能小説作家の要素が強くなって来た。
『いじめたくなる女』は、そういう展開かと驚くような作品。怖い。
『愛されすぎた夫』は、読後にじわじわと怖さが伝わって来る作品。
『妻への疑念』は、ありがちな話から一転…
『他人の妻、他人の夫』は、夫婦交換をテーマにしたエロティックな作品。ホラーの要素は無い。
オムニバスの特徴はいろんな人をつまみ食い出来るところだと思う。そしておいしかったものをより味わおうと単体に手を出すと失敗は少ないですよね。個人差はあると思いますがこれでおいしかったのは菅野亜梨沙と野々宮りんだけです。元アイドルとレースクインですからね。あたり率が10%と低めですが、980円でこの美形2人を味見できるのなら…ということで★3つです。
久々のホラーかと思いきや、『
薔薇の足枷』の路線だった。倒錯の官能恋愛小説に少しスパイスを効かせた感じの作品。好みではない。食あたりを起こしそう…
タイトルは素晴らしく良いのだが…
本作が、大石圭の49作目らしい…