現在はこういう映画作品は稀だと思います。80年代前のパンクロック好きには、たまらないラインナップです。スージーアンドバンシーズ、トーヤ、アダムアントのパンク時代(彼がなんとイノセントで可愛らしい事か)。この時代だから作りえて、また評価も高くなった作品です。今、前衛は何処にいってしまったのでしょう?デレクジャーマンにしても、後を引き継ぐ監督が、商売にならないのは、残念です。暴力的で無軌道に見える若者達の、仲間に対する心優しさ、金の権力、芸術が消えショウビズのみが台頭する。まさしく、現在を暗示している作品です。荒廃した
ロンドンの街は、絶望の聖地にも見え、滅びの美学をエリザベス1世は学んだのでしょうか?
読み進めていくと、すっと心の世界に入っていくような感じ。40の作品は1ページまたは2ページで終わっており、どこからでも読めるのも気に入りました。しかもそれぞれは完結しているようで、その先にあるものを読者に自由にイメージさせるように意図されている、そんな感じかな。とにかく独特の言語世界に脱帽。作者と似たような感性を持った人なら、思わずニヤリとさせられる、そして心ときめく、そんな小品です。
パッケージ・デザインと文章のおかげでエロ映画に思われますが、実は内容の濃いアクション映画です。
の割りに星4つなのは前半の濡れ場がクド過ぎだから。珍しくパレの大胆な濡れ場なので、ファンとしては正直驚きましたが。
アダム・アントがイイ感じの小悪党を好演してたり、リトル・リチャードがイイ感じのオカマデザイナーを好演してたり、冒頭出てくる婦人警官も意味があったり。
主から脇まで人物像の肉付けが細かくなされいてます。
こういった男性主体のアクション物では、ヒロインは儚げで護られるものですが、この映画は違います。かなり気が強いうえに、美人なのに口が悪い。
そこが私には好印象でした。
映画のラストは「あ〜っなるほど!!」と思う展開です。
デニスには確か、
ハリウッド追放からの復帰作じゃなかったかな? アノ爆弾犯を連想させる怪演です。 ...少しマヌケにした感じ...
それにしても。どうして悪役のボスはいつも、プールで状況報告を受けるんでしょうね。
CD屋さんに行くといまだにAのコーナーに行ってしまうあなた、動いてるアダムアントが見られるんだからすぐに買いましょう。内容ですが、ファンにはおなじみの無難な選曲で、アダムアントのファッションも初期の海賊ルックから
プリンスチャーミング、皮パンツへと順番にうつっていくのが楽しめます。ビデオクリップのつくりはさすがに20年の時代を感じさせますが、音だけで楽しむのとはやはり違います。私はビデオを買ってからCDは聞かなくなりました。
CDと違うのはDog Eat Dogがライブになっていることです。これがたーいへーんかっこいい。初期のこういう演奏が残っているなら他の曲もライブにしてほしかった。ヤング
パリジャンやカートラブルなど隠れた名曲がいつかライブビデオになる日を夢見てそのときまではこのビデオを擦り切れるまで楽しみましょう。
病院に担ぎ込まれた緊急患者の為 呼び出された女医アイリーン(レスリー=アン・ダウン)が診療に来ると、ベッドに両手を手錠で固定された男(ピアース・ブロスナン)が居た。喚き散らしながら暴れていたが、アイリーンと二人きりになり静かになった。診察を始めた途端、ガバッと跳ね起きアイリーンの耳元に奇妙なメッセージを残すと死んでしまうのだった。然もその直後から彼女の体に異変が起こる。原因不明の目眩から、幻覚、幻聴が発症し倒れてしまう...。
冒頭からスリリングでテンポの速い演出が観る者を一気に引き付ける。男と接触した後のアイリーンが夢遊病者状態で廊下をふらふらと、歩き彷徨う描写が何とも得体の知れない恐怖を予測させ最高の滑り出しである。唐突ながら見せ方の上手さ(役者の演技も上手い)で期待感を高める幕開けなのであった。
ブロスナン扮する人類学者に接触した事により、彼の体験の追体験をする幻覚に苛まれる主人公アイリーンの悪夢と現実が交錯する体験恐怖を描いた異色ホラーである。遊牧民に伝わる伝説や惨劇のあった場所を徘徊する人間の姿(メタルファッション)をした悪霊、妻(アンナ・マリア・モンティチェリ)と過去に惨劇があったロサンゼルスの一軒家に引っ越して来てしまったばかりに取り憑かれた人類学者の男の姿が映し出される。ミステリー、ファンタジー色ありの展開である。
派手なアクションや流血描写は殆ど無いが、現実と幻覚を巧みに交錯させた演出と編集の妙味が光る一篇。本作(85年作)は後に「プレデター」(87)、「ダイ・ハード」(88)、「レッド・オクトーバーを追え!」(90)等、傑作アクション映画を連発したジョン・マクティアナン監督(兼、脚本)の劇場映画デビュー作である。
音楽は「ロッキー」シリーズのビル・コンティ、悪霊のリーダー的存在をイギリスのニュー・ウェイヴ・アーティスト、アダム・アントが不気味に怪演している。説明不足で難解的な点はあるが、80年代半ばの主流であるスプラッター映画と対極的な不可思議な雰囲気が漂う見応えのある演出力は只者では無い。