この作品は2003年NHK連続ドラマのDVDの3/3巻目で
ケイ(木村佳乃)とニコ(子役の永井杏)、恋人役の晃太郎(
沢村一樹)
親友役の花名子(ユンソナ)、ケイの母親役こずえ(長山藍子)などが
温かくて切ない愛情を紡ぎ出していく作品です。
心打たれるシーンを幾つか挙げると
第6週「春、スキャンダル」で
ニコが女優の隠し子である事をゴシップ記者森村に探られて晃太郎に相談しに行く場面。
「もう自分のこと隠したくない。誰にも嘘つきたくない。私何も悪い事してないのに。」
「お父さんの事だって知りたいよ。私のこと知らないならちゃんと知って欲しいよ。」
「私がここで元気にちゃんと生きてるって知って欲しいよ。」
子供なのに我慢して大人にならざるを得なかったニコ。涙が出ます。
また最終週「夏、幸せの歩き方」の25話でケイが森村に言った強い言葉
「美冬さんの事どう書こうがそれが真実なら仕方ない。
でも、ニコはただ生まれてきただけだよ!
あの子には幸せになる権利がある!」
ケイのニコに対する愛情、強い気持ちが伝わってきます。
あと26話でこずえが落ち込んでいるニコを元気つける場面
「笑ってごらん。笑うと世界が変わって見えるから。」
「そうすれば、そのうち向こうから幸せが勝手にやって来るんだぁ。ニコニコ、ニコニコーってね。
ニコの笑った顔とその名前良く似合ってるよ。」
優しい、温かい言葉ですねぇ。
そして27話でニコが大杉蓮扮するガイセイバーに助けられケイの所に帰ってきた場面
「私守られてるって思ったよ。私、幸せな子だよね。
お父さんに会えんでも、お母さんが見てくれんでも、ちっとも寂しくないやって思った。
だって私は一人じゃないから。」
「あったかいね、ケイちゃん。」
「そうだねぇ。」
演技とは思えない自然な感じ。
ケイや晃太郎、こずえや花名子、そして学校の松本先生や友達、
色々な人に助けられ励まされて、
やっと幸せを歩き出したニコ。
本当に良かったねと心から言いたくなる作品です。
ニコニコ日記は、読む人、観る人の心を優しい気持ちにさせてくれる、素敵な作品。もちろん、ドラマで使用された音楽も手抜きはありません。ニコニコ日記の世界を美しく優しい旋律で奏でてくれます。ニコニコ日記を彩りよく盛り上げてくれた素敵な曲が、このCDに収録されています。(ガイセイバーも格好良いです!)きっと音楽を聴くだけでも、優しい気持ちになれるでしょう・・・そして、もう一度、ニコニコ日記を開いてみてください。本多俊之さん、素敵な音楽をありがとうございます!!
有名女優の隠し子・にこは、大人の都合に振り回され続け心を閉ざしている8歳の少女。その存在を唯一知る元マネージャー(現シナリオライター)・ケイが彼女を預かることから、始まるこのお話。
口も聞こうとしないにことのコミュニケーション手段として始めた交換日記から、誰よりも傷ついているその心に気づいたケイの真摯な優しさに、にこが少しずつ閉ざしていた心を開き子供らしさを取り戻していく過程は、泣かせられます。