大会社の中で自分を見失っていた主人公が、離島での体験を通じ、島民とふれあい、奇妙な体験をし、成長していく、そんな話である。 ヴォネガット風にショートショートにすると、「それ、どっかで聞いたような話でさ、、」と突っ込まれてしまいそうだが、あえて作者は島民とのふれあいを描きたかったのだと思う。
一般的な、離島や山村における「閉鎖的・排他的」というイメージを払しょくしたかったのか?そういう意味では、大丈夫だ。
恥ずかしい話で、予約購入しておきながら、昨日(購入して1年2ヵ月)やっと見ました。 実は見たら泣いちゃうんじゃないかと、怖くて見ることが出来なかったのです。 結果はしくしく・・でラストでダーと涙が出てしまいました。 ストーリーとして、「もっと詳しく」「なんで?」って思うシーンもありましたが、全体を通して良かったです。 黄泉がえった人より、いま生きている人の反応が演技として難しいと 思いました。その点で兄と想いを寄せている人の旦那が黄泉がえった、 山本圭壱さんの演技はたとたどしくもあり、またそれが良かったのかも(?) 私も黄泉がえって、いっぱい話したい人がいますが、2度目の別れは イヤですね。
この作品を「不思議物語」としてぼんやり観てはいけない。 大切なメッセージが随所に込められた作品で、振り向くと自分がいる様な作品。 いわゆる死んでしまった人間が黄泉帰ってくるって言う簡単な内容なのだが そこには夫婦愛、親子愛、信じる者の全てを受け入れる愛。 そんな他愛も無い事を完璧に浮き出した傑作。 「もう一度あなたに逢いたい」そんな強い気持ちが織りなすムービーに涙ドバドバ。 ラストシーンで主人公のクサナギ君が思った所は 中学生の女の子の気持ちだった。この作品の本質はラストシーンに隠されている。 正当派な映像手法が人間の本質的「愛と欲」を追求している所がブラボー!
いつものエマノンネタを逆手に取って、あのエマノンに記憶の欠落が・・・ 物語は、初出を思い起こさせる船旅のシーンから始まる。 今回は、所々に小ネタも散りばめられている、現在のエマノンのスタイルの切っ掛けとか、小泉八雲がなぜ日本に来てあのはなしを書いたのかとか。船旅での後半のゴーギャンの台詞は、元ネタを知っているだけにちょっと悪のりの感じもした。 あと、先住民、洞窟、長寿っていうのはハガードへのオマージュでしょうか?
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