児童書は児童だけが読む本ではありません。児童書というのは、かつて児童だった人が読む本です。児童書を読むと、子供の頃を思い出します。子供の頃の自分に届きそうで届かなくてものすごく切なくなります。でも、児童書はすごく純粋だから、大人のドロドロした世界に疲れた時にちょっと読んでみると癒しになります。この本は、本当に癒しになります。《――少年ユーリと等身大のうさぎ。2人の出会いは突然で、その別れはユーリの心に、何かあたたかいものを残した……。美しく、純粋な、宝石のような物語――。》ぜひ、大人の方に読んでいただきたい、そんな一冊です。あまりにもステキな物語だったので、いろんな人に無理やり押し付けて読ませたりしました(笑)。プレゼントに最適な本です。大人になってどこかに忘れてきてしまった純粋な心を思い出してください。
一気に読み終えました。
読んだ人がそれぞれに感じて欲しい。そして、たくさんの人に読んでもらいたい。
詩は受刑者です。でも、そこに書かれてあったものは
純粋な心の言葉。
犯罪者を作らない世の中であることが大事であると。
色々な思いが残り、レビューの言葉が続きません。
とても素敵な詩です。作者に感謝します。そして、
編纂された寮美千子さんに。
授業風景も想像しながら、いかに素晴らしいものであったかがわかりました。
「人は変わるのです」
そう「人は変わるのです」
「人は変わるのです」
その人たちを受け入れる社会を作り上げることは
私達誰もが学ばなければいけない。
非難などいつでもできる。自分は関係ない、
悪いことをしていない。そういう問題ではないと思えた。
巷では幸せになるための本やセミナーが盛んな中
「幸せになりたい」と言う事が出来ない人たちがいる。
この本をこれから子育てをされる方にも、またお母さんを経験された方、
教育などに携わっている方には特にお勧めします。
写真も素晴らしく、古き良き建築物である
奈良少年刑務所を
知ることができます。
この本には、たくさんの人のための様々なヒントとなる
澄んだ美しい言霊がありました。
新人オペラ歌手のマミコが海辺の小さな町に訪れます。少女時代、マミコは祖父さんと二人、ここにある別荘で暮らしていました。その縁で、新ホールのこけら落とし公演をすることになったのです。
懐かしい別荘での一夜、マミコは不思議な夢を見ます。一人の少女が父王に捨てられ、泣き叫ぶ姿。彼女を守ろうとする謎の少年。いったい何?
翌日、コンサートは大成功しますが、そのことより気に掛かるのは、少女の記憶です。
マミコの祖父は妻が亡くなった後、残された娘を育てる自信がなく、全寮制の学校に任せてしまいました。今度はその娘が、まるで自分を育てなかった代わりに、孫娘を育てなさいとでも言うかのように、マミコを祖父に預けたのでした。そして祖父は昔、子育ての喜びを放棄したのが、なんと愚かだったかを知ります。
一見幸せそうに暮らす祖父と孫娘。しかし・・。
ここから物語はマミコをファンタジー空間へと連れて行きます。記憶を失ったまま彼女はミコとなり、彼女から分離したマコ(魔子)を追う旅が始まるのです。なぜ、マミコはミコとマコに分離してしまったのか? マコは何を探しているのか? ここは本当に別世界なのか? 失われた記憶と、この世界の関係は?
謎は謎を生み、どんどん膨らんでいきます。導いてくれる魔法使いも、助けてくれる騎士も出てきません。読者はミコと一緒に、時にはマコと一緒に、この旅を続けていくしかないのです。
謎解きがつまらなくなりますから、ヒントは「愛の記憶」とだけ言っておきましょう。
様々な神話・伝説・昔話の断片や、想像力によって生まれた鮮やかなイメージが、これでもかこれでもかと押し寄せてきます。決して読者に親切な物語ではありませんので、転覆しないための舵取りには、多少の腕が必要でしょう。ですから、シンプルな冒険ファンタジーを好みの人は手を出さない方がいいです。