それぞれが単体でも発売されているので、DVD初心者向けのお得なセット。ボックス特典がないことが非常に残念。キャメロンボックスなので仕方ないが、タイタニックとエイリアンが同じボックスに入っているのは何だか違和感がある。せめてキャメロン監督のインタビューやプロフィールを満載?したDVDでも付録につけて欲しかった。
懐かしの週刊プレイボーイの小峯さんの本です。オタクという言葉が生まれる前からオタクでしたね。ガン・マニアがアクション映画マニアになるというのは当然の帰結です。どちらが先でも同じですね。
ジェームズ・キャメロンとは友達みたいですね。所謂ダチというものでしょうか。このコネでキャメロンの映画にチョイ役で出ているようです。多分、
ハリウッドのセレブにはこんなダチみたいな人が群がっているんですね。
本書は「タイタニック」公開直後のキャメロンに映画作成術みたいなものを語らせようとした企画です。残念ながら内容は映画作成のノウハウと言うよりも、「タイタニック」等の撮影裏話みたいな物になっています。結果としては、なかなか面白い読み物になっています。
キャメロンを喜ばせるために、キャメロンがファンである大友克洋に表紙絵を描かせたり、隙はありません。そう言えば、小峯さんって大友克洋の自主制作映画「銃を我らに」に参加していたんですね。コネはこんなところにもあります。この映画を映画館で観ている私も充分オタクですね。
それにしてもキャメロンの新作が待ち遠しいです。
映画界の風雲児ともいえる
ジェームズ・キャメロン監督の評伝です。
『ターミネーター』、『エイリアン2』『タイタニック』、『
アバター』といった映画史に残る作品の裏話が事細かに記されていて、キャメロンのファンとしては実に心浮き立つ読み物に仕上がっています。
『アビス』でエド・ハリス演じる主人公が溺れた元妻(演じるのはメ
アリー・エリザベス・マストラントニオ)を必死で蘇生させようとする長尺のシーンはあの映画の圧巻といえる場面ですが、「試写を見た多くの人が一番印象的なシーンにあげるほど絶賛した」という本書の記述を見て、我が意を得たり、とひとり微笑まざるをえませんでした。
子ども時代から早熟で、学校も飛び級して貪欲かつ精力的に知識を吸収していった様子や、映画監督になってからは自分の目指す人類未踏の高みへ到達するためならば
スタッフやキャストに尊大かつ傲慢の極みともいえる態度を平気の平左で取り続ける姿を読むにつけ、天才型クリエーターのなんとも型破りな人生に圧倒されます。そうしたキャメロンの、決して万人に好かれるわけではない強烈な個性についても率直に頁が割かれています。本書の著者がキャメロン本人はもとより彼の友人・知人・家族の懐に深く入り込んできちんと取材している様子が見て取れ、大変好感がもてます。
2010年9月10日から投稿原稿の字数を800字以内にするという制限が取れたということなので、もう少し記します。
本書は残念なことに翻訳と校閲にかなり難点があります。
大変興味深い書籍であるだけに、私が気づいた誤謬を以下に列記して、ぜひとも今後の修正を期待したいと思います。
「H・R・ガイガー」(97頁、99頁、100頁、127頁):エイリアンのデザインをしたスイス人は「H・R・ギーガー」。
アルファベット表記はGigerですから
英語読みすると確かにガイガーと読めなくもありませんが、彼はスイス人で
ドイツ語読みしてギーガーとするのが正しい発音です。日本では『エイリアン』公開の1970年代からギーガーと紹介されてきたアーティストです。ただし本書の48頁と75頁ではなぜか「ギーガー」と正しく表記されています。
「動因した」(117頁)と「動因する」(300頁):「動員した(する)」とするのが正しい漢字表記。
「ポエニ戦役につてい語る」(211頁):「ポエニ戦役について語る」とするのが正しい。
「イギリスのサザンプトン港」(260頁):「サウサンプトン港」の誤り。
英語のsouthernという形容詞は「サザン」と発音すると学校で習うので、このイギリスの地名も「サザンプトン」と発音すると思い込んでいる日本人が多いのですが、この街Southamptonは「サウス・アンプトン」つまり「サウサンプトン」が正式な発音。
「彼の映画が歌曲は登場することはありえない」(277頁):日本語としてどこか奇妙です。「彼の映画に歌曲が登場することはありえない」と助詞を替えたほうが意味は通りやすくなると思います。
「リスク回避としてとった姿勢はがキャメロンをいらだたしていた」(289頁):二つの助詞「は」と「が」が連続しています。
同一人物であるにもかかわらず名前を「アバーナシー」(255頁、294頁)としたり、「アマーナシー」(295頁)としたりしています。
「地位を確立にしている」(310頁):「地位を確立している」とするのが正しい表記。
「初任務の第一八日目」(310頁):「第一八日」か「一八日目」とすべき。「第」と「目」の両方を使うのは重複感がある。
「海底
調査で見止められた」(311頁):「認められた」とするのが正しい漢字表記。
「サム・ワシントン」(332頁以降):映画『
アバター』の主演俳優名の綴りはWashington ではなくWorthington。日本ではワーシントンと表記されています。
「うなり声に代えていた」(332頁):「替えていた」が正しい漢字表記。
「主演女優のサンドラ」(333頁)」:映画『
アバター』の主演女優の名前はゾーイ・サルダナであってサンドラではありません。
「ハメルーンの笛吹き男」(336頁):「ハーメルンの笛吹き男」とするのが正しい表記。
ドイツ語の綴りはHamelnでエルとエヌの間に母音はありませんから「ルーン」という日本語表記をするような発音になることはありません。
「意志の疎通」(340頁):「意思の疎通」とするのが正しい表記。
「かえってが削がれてしまう」(342頁):「かえって削がれてしまう」とするのが正しい。余計な助詞「が」が混入しています。
「ナチスの総督」(343頁):ヒトラーを指し示しているのですが「総督」ではなくて「総統」とするのが正しい歴史用語です。
「一見破天荒にさえ見える鋭敏なアイデア」(352頁):「一見〜見える」という表現に重複感があります。また「破天荒にさえ見える」という表現が奇妙です。「破天荒」は「今までだれもしたことのないことをする・こと(さま)」(大辞林)なので、キャメロンのアイデアが「今までだれもしたことのない」ように見えるだけ、つまり以前にも誰かが思いついたことのあるアイデアだと言っていることになります。ここは「破天荒」という言葉ではなくて「突拍子もない」くらいの表現が適当だと思います。
ターミネーター2はブルーレイが2種類あるんですね。私は最初特別篇しかない1枚組みのものを買ってしまい、後で調べたら劇場公開版がある2枚組みのものがあることを知りました。
これ間違いなく2枚組みを買うほうがお買い得と思い、1枚組はすぐ返品して、2枚組みを再購入しました。
中古であれば2枚組みと値段も700円ほどの差です。
レビューである画面フリーズはありませんでした。それは発売直後のことだったと思うので、4年も経ってればそのようなことは解消されていると思いあまり不安ではありませんでした。
吹き替えも特別篇と劇場公開版も違うキャストなのでダブルで楽しめるし、昔DVDを持っていた頃は特別篇には吹き替えが無かったのでより楽しめそうです。