君のことが好きやけん 欲しかったから満足です。まさか劇場版が手に入るとは思ってなかったです。
唯川恵は恋愛小説の名手として名高いが、男性の(少なくとも私の)目から見ると、氏の短編小説の醍醐味はホラーあるいはサスペンス的な要素を含んだ結末のカタルシスにあると思う。 この短編小説集「ヴァニティ」は、そうした結末における盛り上がりに関しては、これまでの唯川恵の短篇に比べていくぶん劣っていると言わざるを得ない。 この短編集に収録された作品の多くはいわゆる恋愛小説的で、もっと言えば、詩的である。
恋愛における女性性の心の機微、恋愛に対する男女の見解の相違に起因するすれ違いなどを繊細に描写する様はさすがに唯川恵である。 その一方で、物語の核心にいたる道程、結末でのどんでん返しといった唯川作品の醍醐味のひとつは確実に失われているように思える。 もちろん、この短篇集に収録されているすべての作品がそうではなく、いつもどおり背筋がぞくりとする結末を迎えるものもあるが。
ではこの短篇集に読む価値がないかといえば、決してそんなことはない。 心温まる恋愛の数々、前を向いて生きる女性の強さ、恋愛模様の移り変わりと季節の描写をリンクさせるハッとするような物事の捉え方などは相変わらず見事だ。 唯川作品にそれを望んでいる読者にとっては、珠玉の短篇集といえるだろう。
一方で、唯川恵に女の怖さや恐ろしさを求める人にとっては「いい作品集ではあるけれど、どこか物足りない」という印象を与えるかもしれない。
恐い。女性のすごい生き方の例が、たくさん載っている。 主人公ごとそれぞれに一つの小説になるかもしれない。
條子、多岐江、莉子、涼香、晶世 美容整形外科の医師が、主たる主人公。 それぞれの主人公に脇役が2人づついる。
途中で何度も、本を閉じた。 これ以上読み進められない。
なぜ、こんな惨い物語を描くんだろう。 たしかに、悲惨な人生もあるのかもしれない。
それでも、そこに人間性を描写しようとしている著者の思いがあるのかもしれない。 現代社会への警告か? もしれない。
男性作家では書き切れない作品。
劇場盤は、通常盤と違い値段が安かったので、購入したのだが、DVD特典がなかったので残念だった。しかし、劇場盤を初めて購入したので良かったと思う。
単純に私は冴木行彦役の柏原崇ファンなので見ていたんですが、ミーハー心を除いたとしても面白いドラマでした。瑞子の年齢に近い私には恋に臆病になる気持ちも凄く判るし、千絵の時代も経ているのでとにかくまっしぐらになる気持ちも判る。でも実際に冴木みたいな人って居るのかな?と思いながらも、こんなエリートに接近されたらクラクラしそうですよね(笑)ドラマ中に出てくる『恋愛偏差値』の映画看板に書かれている【だから恋はやめられない】のフレーズ、結構好きです。私は第3章しか見てないので他のリレー部分が良く判らないのですが、是非また見てみたいと思います。
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