春には、ちょうど清水の舞台から見下ろせば、幾枚もの着物を重ねたような桜の織り重なりが見事に鮮明に目に焼きつく清水寺です・・・
好きなお寺は幽玄的な泉涌寺どすし、それから幻想的な東福寺やとか、あっそうや、曼殊院も気に入ってるし、そやかてまだまだ、思い出して数え上げたら二十や三十は出てくるはずで、
京都で生まれ育った私には、お寺のある風景は、普通の、何の変哲もない日常茶飯事のことどす。(舞妓さんじゃあるまいし実際にはこの様な京言葉は使いません)
お寺好きが高じて小学生の時に「社寺仏閣研究会」というクラブを作って
京都中のお寺や神社を見て回ったのを自慢げに父に話すと、親子は似るもんやなワシも小学生の時に「お寺鑑賞同好会」を作って
京都はおろか
奈良まで行ったんやでえ、やて。いややわ〜あ、すかん蛸。
その中でも清水寺はいってみれば私のホームグランドでした。すぐそばに住んでいたので、遊び場で通学路で、単に近いだけでなく四季の花々の美しさ綺麗さは天下一品で、春は桜・秋は
紅葉の花見に家族総出で散し寿司や酒さかな、飲めや歌えの酒宴・吟行は毎年恒例の行事として子供心にも訳判らずとも愉しみでした。
春の穏やかな風を感じて境内の子安の塔の近くの草原に座って本を読んだり、それからこれはいわば穴場なんですが、音羽の滝を過ぎて阿弥陀堂・釈迦堂も後にして普通の参観者も足を踏み入れたことのないもっと奥へ入り込むと、忽然と
奈良時代か平安時代にさかのぼったような森林の中で神聖な気持ちで沐浴したり、さらに分け入って地主神社や成就院から離れてギター弾き語りで歌を作ったり落語の練習をしたり、仁王門の横で観光客相手に気紛れでにわかガイドになってお寺の歴史を講釈したりなど、思い出は尽きません。
この本で清水寺貫主の森清範と『ジョゼと虎と魚たち』の田辺聖子は、寺の来歴や見所を存分にあますところなく語っています。
ただ私自身は読んでいくうちに、思い出が頭を持ち上げてきて半分以上前述のようにノスタルジーに浸って書くしかない情況が現出してしまいました。
鮮明に、幼い頃の母との会話が甦って来ました。
「どこ行くねん?」
「ちょっと、きよみずさんまで」
フジミの寺院シリーズでは異例の縮尺1・400。
でも、手のひらにのるような大きさながら、(箱はでかいがー笑)
よくできており、細部ものぞきこみたくなる。
制作時、気づいたこともふくめ、以下ご参考にされれば、ジオラマまでできるでしょう。
1 まず、このキットは、昔は、清水寺本堂の舞台に、寺門・鐘楼・社務所なども入っており、
境内が簡略ながら、それらしくつくれるようになってました。
しかし、ベースの崖から、境内面がかなりのちゃちなつくりで、そうとう
つくりこまないとならないしろものでした(硬化ビニールみたいなもの)。
2 その後、フジミは本堂舞台のみのパーツに、しっかりしたインジェクションの崖
ベースを付属させて、ここだけはがっちりつくれるようにしました、それが
このキットなのです。
3 では、寺門などは?廃番?ぎっちょん、これが、袋入りの、寺門・鐘楼セットと称し、
鉄道模型店のかたすみなどで見かける、1000円もしないキットに化けてるのです。
4 アマゾンで、このセットは販売されてますが、そこの縮尺表示は1・150になってます。
むろん、これは、アマゾンか販売元の間違い。1・400です。
ちなみにフジミはスケール表記をしていません。
フジミの小型建築もののいくつかは、スケール表記をしてません。
5 では制作を。本堂は、もっとも多いパーツは、当然ながら柱です。
細くて、折れやすいので、ひとつずつ、切り離し、あるていど組んでから、
ベースに取り付けていきます。崖の下部から組むのが、いいでしょう。
6 ベースは塗装しておいて、柱を取り付けた方が楽です。ベースは実感を出したいならば、
タミヤの情景塗料ーグリーン系、アース系を使うと、細かい
セラミック粒子が入り、
ざらざら感が出て、雰囲気が出ます。
7 本堂には白い壁面があり、柱部との塗り分けが直線ばかりでメンドーです。
マスキングという手はむろんありますが、私はメンドーがチョー嫌い(笑)。
白でスミ入れする!という、ありえねー手をつかい、エナメル白で塗りこんでしまいました。
8 ほか組みで、こまるところはあんまりないですが、屋根が2層の組みつけになり、
合いはよいとも言えません、慎重に仮組し、水平を出し、一気に接着します。
9 中は、全部組むと見えません。開口部をつくり、中をつくるのも一興です。
10 清水寺は、観光客が一杯乗るとか、夜のライトアップでも有名です。
でも、1・400のフィギュアなんてあるのでしょうか。
手としては、1・400の客船用として販売されている、クレオスのエッチングパーツがあります。
初めから彩色されてるので、楽です。
ライトアップには、トミックスから、LEDの抵抗配線済みキットが出てるので、これが使いやすい。
11 境内の再現。先ほどのセットを組んでー崖につなぐベースは自分でつくるわけですが。−
並べれば、境内がつくれます。
本物風にするには、柱の赤ー朱色ですね、と壁の白の塗り分けが、小さいだけにキモです。
先ほどの、白スミ入れで、ていねいに塗りますと、見栄えします。
12 階段、斜面、樹木、などは、鉄道模型用のマテリアルがたくさん出てるので、
お好みを使ってください。
清水寺の1200年の歴史のうち、戦火や失火で10回以上焼け、また廃仏毀釈で荒れてしまったりした苦難が描かれています。中盤では収蔵品や展示物について解説があります。
「俗説清水の七不思議」では笑えました。もし清水寺に行かれる予定があるのなら、この第12章と次の「清水寺堂塔の今」を読んでから行くと、見過ごしてまいがちな面白い発見があることは請け合いです。
ただ写真や図版が少ないため、ちょっと物足りない感じがしますが、清水寺門前会のホームページ([...])ではカラーで紹介されていて、それを見ながら読み進めると良いでしょう。
去年の春に
京都に旅行に行きました。
どうしてもまた行きたいな〜と思っていたところにこのDVDを発見!!
ちょっと悩んだけど購入して正解でした。
たくさんの名所が本当にいっぱい詰っている感じで
京都を満喫できるDVDだと思います。
ハイビジョンじゃないのは残念ですけどそれでもそれ以上に価値はあると思いました。
音楽もとても穏やかな癒し系のBGMで聞いていて心地よいです。
ナレーションもON/OFF出来るのでBGMだけで見たいときや就寝時などにはいいと思います。
ひとつだけ私が残念だったのは「
京都伏見稲荷大社」が取り上げられてなかったこと…かな。