谷村のベスト盤なのだが、アルバム収録曲とは「音」が違う!NEW REMIXということで、音が良いのです。
最大のヒット曲といってよい「がんばれブロークン・ハート」を聞けばわかります。Minimoogによるベースがうなっております。
「シカゴ16」のあのベースです。9曲目の「朝は朝 嘘は嘘」も
バラードですが、同様です。
うねるシンセベースが好きな人は、ぜひおすすめですよ。
ボックスセット「Crystal Time」を持っていれば不要なベストです。本来ならこっちを先に出して、ボックスへの前哨戦とすべきだったと思います。レコード会社側のポリシーの無さが窺えて、谷村有美が小遣い稼ぎのダシに使われているようにも思え、ちょっと不愉快です。
でも、辛うじてレコード会社とのつながりが保たれているのは幸せな方だとも思います。もう何年もCDを出していなくても、地道に演奏活動を続けている往年の人気歌手は沢山いますから。それに、松浦亜弥に提供した「笑顔」、新曲「ありがとう」など、最近の曲が収録されたということは、楽観的ですが、フル・オリジナル・アルバムのリリースへの期待も持てます。
選曲に関しては、これがファンの望む最大公約数的なものなんだと、自分が投票した10曲中3曲しか選ばれなかった事実を受け止めるしかありません。曲順に関しては、2曲目にいきなり「Tonight」には唖然としましたが、時系列で並べた楽曲を聞くと、歌手として&ソングライターとしての成長も窺えて、これはこれでイイのかもと思うようになりました。
何よりもまず、全キャリアを総括したベスト盤はこれが初めてですから、アルバム未収録曲集みたいな裏ベスト的企画は次でいいと思います。近年のライブでよく演奏される曲が多いという点では、お若いファンやしばらくご無沙汰だったの方々には、予習/復習にウッテツケだと思います。もどかしい気持からネガティブな評価を与えた方の気持ちも分かりますが、一年前のファン投票が無駄にならずに結実したことを素直に喜んで、もっと長いスパンで温かく見守って行きましょうよ。
谷村さんの1996~1997にかけてのライブツアーから、
大阪城ホールを収録。
ツアー
タイトル「しあわせのかたち」。
アルバム「しあわせのかたち」の曲が中心ですが、
「走れ!パンプス」や「HALF MOON」など少し前の曲も
収録されていますので、ファンとしては嬉しいです。
また、コーラスの外国人の方と谷村さんとの息もピッタシで
非常に楽しませてくれます。