ピアニストにも得手、不得手がある。いい音楽に出会いたければまずその演奏者を知ることが大事だろう。ベロフはドビュッシーの作品を楽譜に忠実に、そしてとても楽しく聞かせてくれる。ミケランジェリがオーケストラのようなカラーを紡ぎだす演奏家で、聞き手に緊張感を要求する演奏家だとすれば、ベロフはピアノ曲としての楽しさ、まるでPOPSやイージーリスニングのようにリラックスして聞ける。決して、いい加減という意味ではなく、ドビュッシーの音楽とはその時代のPOPSだったということだろう。NHKで彼のレッスンを見たことがあるが、作品の作られた時代や、背景などの解説もいれながら教えていた。ドビュッシーの研究家としても一流だ。
このピアノの本は、NHK教育番組のテキストです。
毎回一流のピアノ講師が教えてくれる、
ピアノ上級者向けの人気シリーズです。
今回は
フランス音楽、ドビュッシー、ラヴェルなど、
弾きたいけど難しすぎて、初級〜中級レベルだと先生にも
教えてもらえないようなキラキラ作曲家の曲が満載です。
でも「亜麻色の髪のおとめ」とかポピュラーな曲が多く、
なんといっても「短い!」のが素敵。
テキストの楽譜を見て頑張れば、初〜中級者でも
1曲ぐらいは弾けるかも・・との期待が持てます。
講師はミシェル・ベロフ、TVを見て練習すれば効果抜群、
ぐんぐん上達、かも。
曲は「亜麻色の髪のおとめ」「水の戯れ」「舟歌」
「スカルボ」「月の光」「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」
「雪が踊っている」「小さい羊飼い」
「ゴリウォーグのケークウォーク」「道化師の朝の歌」
「金の粉」「沈める寺」「花火」「聖母の最初の聖体拝受」です。