いささかセンセーショナルな
タイトルは、3.11後、YouTubeで繰り返し再生された福島のウサギのことであるが、内容はいたって正統派的。著者は放射線の専門家ではないので、情報自体はほとんど二次資料から構成されているが、福島第1原発事故をめぐって、私たちが知りたいこと、知っておかねばならないことが、きわめて適切かつ
コンパクトにまとめられている。とりわけ、好むと好まざるとにかかわらず、私たちが今後何年にもわたって向き合っていかなければならない放射性物質と、いかにうまく正しくつきあっていけばいいのか、現時点で考えられうる自衛策が網羅されている。