隠された名作です。原作は山陰の旅館を舞台としていますが、そこを沖縄とした英断に脱帽。ハードボイルドというのは「
探偵が報告書に用いる、感情移入を嫌う客観的な文体」のことを指し、その背景としてニホンの原風景は似合わない。小説のなかでは、想像で構築された世界だから、違和感はないけどね。
この藤竜也はいいわ。闘いのなかに「痛み」を感じる。階段を上る足が凍る。しかし奮い立つようにまた上る。その意思の強さを感じる。倍賞もいいオンナを前面に。人間を描ききった作品。しかしなぜか知名度が・・・・私は予約してまで買ったのに。
昔
水谷豊が結構好きで出てるドラマとかよく見てました。「熱中時代」や「事件記者チャボ」とか。けどだんだん好きじゃなくなってきて今は全然見なくなりました。ドラマでいうと「気分は名
探偵」くらいまでで「刑事貴族(でかきぞく)」の辺になるともうだめでした。同じように好きだった中村雅俊にもいえるけど似たような役ばっかりやってるから飽きてしまうんじゃないかと。
イメージもあるのかしれんけど元ファンとしてはたまには全然違う
水谷豊もみたいのです。
その豊がまだまだ熱かった時代の映画「逃がれの街」(1983)をスカパー日本映画チャンネルで久々見ました。北方謙三原作で音楽は柳ジョージ。
若いトラックの運ちゃんがふとした不運が重なり人を殺して警察に追われることになる話。
水谷豊はこういう役にビシっとはまる。ほかの出演者もシブどころがでまくり。会社のやな上司にライト級の10回戦まで行った元ボクサー阿藤海。豊かボッコボコにされます。先輩に
田中邦衛、後輩に島田紳助(アル中)後、ヤクザの役の財津一郎にもボッコボコにされます。
後半豊の怒りが爆発して財津を撲殺した後子分のヤクザらも刺しまくって逃亡。最後は警察に狙撃されて死亡。やっぱこの頃の
水谷豊はええなあー。
ドラマ「相棒」なんかでえらそうにしてる豊はもうみたくないです。
本当の
水谷豊伝説が始まるのはこれから!