PL対明石の試合収録するくらいなら取手二対箕島や、取手二対鎮西を入れて欲しかった。後、超個性的な集まりの北陸大谷の試合も入れて欲しかった。彼らの戦いぶりはすがすがしくて好感持てた。確か初戦敗退で開催県でもないのに国体に選ばれたから絶対入れるべきだったんでは?
初めて知ったのは、PL学園はスカウト制をとっていて、毎年15人ぐらいの有望中学生が全国から集められ、全寮制の生活で徹底的に鍛えられるということ。驚いたのは、有力高校のスカウト合戦。桑田選手の場合、中学の先生に「桑田が入ってくれたら、野球部全員を入学させる」という条件を出した高校もあったという。そして中学2年生の桑田選手に対して「友情がないのか?」といって、この高校に行かせようとする先生がいて、そのため中学を転校したほど。
どうして、PLがいいかというと、同じ関西の強豪である天理と比べて、ちゃんと1年生の頃から練習させてもらえるから、ということを語っていた選手が多かったと思います。全員、全寮制の厳しい生活を語り、どんなに金を積まれても、PLの1年生の生活だけは送りたくないと語り、清原選手なども「心の傷として残っている」と言っていましたが、グラウンドの中に入れば平等で野球ができたわけです。
今でも、マエケンが語っているように投手と内野の連携とか、クイックモーションとか、バント処理などは鍛えられているようで、こうしたところはさすがだな、と思いましたが、もう、上下関係が厳しい3年間の寮生活を耐えようとする中学生が少なくなっているというのも低迷の原因かもしれません。桑田選手が少年野球を指導する時に話すという「自分の人生は、自分ががんばるしかないんだから。人生では『代打、お父さん』とか無理だからね。自分で打つしかないし、自分でマウンドに立って投げるしかない、打球が飛んできたら自分で獲るしかない」という言葉と、「試合中は技術を磨きようがないんだから、今の自分の力にプラス
アルファできるものと言ったら気持ちだけ。根性とは、そういう場面で使う」という言葉は印象でした。
同い年なのでデビューから特別な感じで見ていた立浪君の中日ドラゴンズでの選手生活を、ドキュメント
タッチで1時間にまとめてあります。名古屋の方では毎週放送されているドラゴンズ番組で使われたドキュメントの総集編って感じです。個人的にそのドキュメント
タッチのコーナーは好きなので(他の選手もやってます)この作り方は良いです。製作の中部日本放送が何年にも渡り立浪君に密着取材をして試合以外の映像も盛り沢山。
キャンプインの日のホテルの映像、ホーム最後の試合の朝の映像など普段見れない映像が沢山ありますよ。特に現役最後の試合後の映像、エレベーターでの「終わったね・・・」の一言は、心に響きましたなぁ。その後のユニフォームを脱ぐ姿なんて密着してなきゃ取れません。CBCエライ!また、本人や歴代監督のインタビューも適所に盛り込まれ見やすい構成になってます。オマケ映像もポイントの記録の映像がつながっていてしっかり30分見れます。もひとつオマケの野球少年へのワンポイントアドバイスも分かり易く、指導者としての資質も見てとれました。個人的にはお買い得でした。