年はとってもTEDですから変わりません。いつも通りに最高のロックをやってます。これを見ると私もデトロイトに生まれてればよかったと思ってしまいます。最近のライブDVD3作は全て買うべし。若造には負けません。リージョンフリーです
今日のブラックメタルシーンの礎を築いたのは、間違いなくこのMAYHEM、そしてリーダーだった故Euronymousである。が、その音楽性が今日のブラックメタルに直接的につながってるかどうかは、少々疑問の残るところだ。だから、このアルバムの本質を全く見据えられてないレビューが、ここに散見されるのだと思う。
その歴史を見れば分かるはずだが、MAYHEMはブラックメタル以前に、サタニックな「スラッシュメタル」バンドとして、80年代中〜後半のアンダーグラウンドシーンの一端を担ってきてる。そしてそんな本質は、このアルバムでも変わってない。VENOM〜CELTIC FROSTやBATHORYといった流れを素地に、SARCOFAGOといった南米のアンダーグラウンドの音まで吸収し、その集大成として作り上げられた本作は、ブラックメタル以前に「スラッシュメタル」でもあるのだ。
そうした当時の真のアンダーグラウンドの香りを伝える作品として、本作は唯一無比の名盤である。逆に、聴く側にその辺の意識がないまま、ただブラックメタルのクラシックスとして触れるには、実は難しい作品ではないかと思うのだ。だからこうしてクラシックスとして祭り上げられて、大手レーベルからリズーナブルな価格で提供されてる現状は少々疑問がある。本作は、BEHERITなどと同様、ある程度マニアック道に腹を括った人のみに提供される存在であって欲しい。
約7年ぶりの5thアルバム。
多少Deathspell Omegaを意識しているのかようなギターワークで、不協和音を多用している。
しかし、どうもこれといったリフがないので、そこは残念である。
ドラムは変わらずのヘルハマー節で、凄まじいスピードで連打しつづけている。
しかし、ドラムのサウンド自体が軽いので、そこまでのインパクトはない。
テクニカル、アヴァンギャルトの度合いは、前作より格段に上がっているし、
ミックスも非常にバランスよいものの、曲自体にメリハリがなく、印象には残りづらい。
三回ほど聴いたところ、
タイトル通りのEsoteric(秘儀/難解)なアルバムになっていて、
いわゆる「スルメタイプ」の作品で、じっくり聞かれることを前提に作ってあるのではなかろうかと思う。
エクストリームメタルとしては十分に歓迎できる作品だが、
残念ながら、ブラックメタルとして聞く分には多少アプローチ不足なのではないかと思う。
年はとってもTEDですから変わりません。いつも通りに最高のロックをやってます。これを見ると私もデトロイトに生まれてればよかったと思ってしまいます。最近のライブDVD3作は全て買うべし。若造には負けません。リージョンフリーです