新黒沢 最強伝説 2 (ビッグコミックス)
想像もつかない展開、質の高いギャグ、そしてどうしようもない主人公の男気。この漫画はそれだけでいい。前シリーズから質を落とさずにやれてる。面白かった。
ジャズマンはこう聴いた!珠玉のJAZZ名盤100
まず、この本、数冊シリーズが出ているが、最高!と最初に。
あまりに広大で歴史の古いジャズの世界。僕は大学時代にジャッキー・マクリーンのライブに、全くジャズの前知識なしで友人に連れていかれ、ライブで圧倒され洗礼を受け、ロックからジャズに(いまだロックもメタルもプログレも聴くが)はまった人間だ。そして、即ジャズ研に入り、生来の音痴ゆえに諦めていた楽器を手に取った。一番音程がわからなくともいいドラムスだが、ちなみに。
しかし、最初ジャズで悩んだのは、ライブでは誰を聴いても観ても、それこそアマチュアのジャズ研の先輩の演奏でも感動するのに、「いわゆるジャズの名盤」、「ジャズ入門・評論本で買った作品」を聴いてもほとんど感動したことがない。なぜジャズはライブが良くてCD(レコード)はつまらないのか?それが最大の疑問だった。
それが10数年ジャズを、それでも聴き続けて分かった理由と、ジャズ作品の選び方なのだが(あくまで、私見)
1.古いジャズは、あくまでロックを聴いてた耳には音がしょぼく、最近のジャズは音はいいが、録音がおとなしく、ライブでの迫力や自由奔放さを捉えきれていない。→しかし、50〜60年代のブルーノート諸作、あるいはルディ・ヴァン・ゲルダー録音作は、信じがたいほど音が良い。音が良いというより、ライブの生音に近いので、うるさくノイズもあるのだが、それこそライブに近い。21世紀のマクリーンのライブと60年代の彼のスタジオ作の印象は、まさにドンピシャで変わらない。
2.ロック以前からジャズを聴いてきた大御所評論家、リアルタイムでその名作に触れた古参のリスナー(会社の先輩・上司など)を、基本的に信用しない。これは失礼なのだが、ジャズだけ聴いてきてジャズが分かるのか?客観的に?と思うのだ。大体、ジャズをいかに神聖視しようが、ジャズはしょせんロック以前のポピュラーミュージックであって、ジャズスタンダードの多くもポップスやミュージカルや映画の主題歌などから取られている。そして、ロック以降のジャズは、ミュージシャン自体もロックやポップスと交流があって、共に進化してきたと思う。また、リアルタイムでショックを受けた歴史的名作だかなんだかしれないが、それ以降、ジャズでもロックでも当たり前に操るようになった手法の作品を、50年後に若者が本心から有難がれるのだろうか?「音楽は不変」ではなく、「その世代にとっての名盤」があるべきだ。これは、何も古い名盤が駄目なのではない。昔は素晴らしいとされが名盤が、今の耳にはどうってことなくて、昔駄作とされたものが、今、熱いということはある。そういう視点が、大御所ジャズ評論家に少ない。
3.ジャズ喫茶のマスターや業界人の評論家の勧める名作は、半分がハズレだ。少なくとも僕にとっては。初心者にとっては。なぜかというと、よく聞く逸話だが、あまりにも人気ある作品や曲は、ジャズ喫茶で来る日も来る日もリクエストされ続け、マスターも店員も飽き飽き、閉口して、かけるのを拒否したなんて話が多い。リカード・ボサ・ノヴァ、ケルンのソロピアノ、クレオパトラの夢、ザ・サイドワインダーなどがそうだろうが、マスターの気持ちも分かるが、逆に初心者に取っては、それほど人気があった作品や曲から進めるのが、専門家の務めなのでは?逆に半分がアタリというのは、そういう専門家は、半分はそういうベタな名盤を紹介して、あと半分は、「好きなのお前だけだろ?知っているの自慢したいだけだろ?」って作品を、絶対にこそっと入れる。しかし、それは初心者にきついだろって。
4.ジャズ喫茶で聴く、「静粛に拝聴いたします」という聴き方は、かつてのミュージシャン来日が少なかった日本、誰もが貴重な輸入盤レコードを入手できなかった当時としては、当然だろうが、今はあらゆるミュージシャンがいやっていうほど来日しライブしてくる。ライブ的なジャズの熱気。クラブで聴く「踊れるジャズ」、ロックとジャズとポップスの境界も、クロスオーヴァー・フュージョンなんて言葉すら陳腐で死誤になりつつある今、その今の視点でジャズを語れる評論家が欲しい。特に、「死んだ音楽」でなく「生の現代のミュージシャン」の本音を、音楽と結びつけて語れる評論家を頼りにしたい。
だから、ずばり、僕が一番支持(師事)するのは、小川隆夫さんだ。生粋の評論家でなく、医師でもある視野の広さと、ミュージシャンへの気遣いの温かさがにじみ出る文章。最初期のジャズから、最新のミュージシャンまでカバーして、ジャンル外やクロスオーヴァーに対する偏見もほとんどない。好きでない作品はあっても、そのミュージシャン全体を嫌うことはなく、そのミュージシャンで好きな作品を紹介するという姿勢。そんな著者が選んだ名作を、超一流ミュージシャンが語る。そこに参加した人も、関係ない人も。同時代人も若手も。そこにあるのは、「やっぱジャズが好き、音楽っていいよね」という思いのみ。一人でぶつくさけなしたり偏愛を語る普通のジャズ大御所のうんちく入門本など、もう飽き飽きしたよ。
今、一番ジャズで外れのない買い方を、後輩とか全く初心者に教えるなら、「ブルーノート、RVGマークが付いている、1500か4000盤台を、アートワークかミュージシャンの名前のカッコよさで買え。99%外れなし。あるいはブルーノートベスト100って本があるから、ランクインしているのを手当たりしだいで良し」。それと、「小川隆夫さんの本、このシリーズとか、『はじめてのブルーノート』とかを参考にせよ」と言うね。
海の生き物100不思議
「ファインディング・ニモ」を観た帰りにおもわず手にとったのですが、いろいろな生き物に関する不思議がわかりやすく書かれていてとてもおもしろかったです。この本を読んでから映画を見たらより楽しめるのではないでしょうか?