いじめや非行といった場面が全くない、面白い作品と言って良い。マチコ先生の「まいっちんぐ」や、ケン太が、マチコ先生に「まいっちんぐ」と言わせようと、様々なイタズラを画策して、それを実行する辺りが面白い。ケン太はイタズラ好きだけど、クラスの人気者で友達想い、そして誰かをいじめることはせず、女生徒に対しても、頻繁にイタズラをするが、いじめ目的ではなく、愛情表現のつもりなのだろう(13話・恋のタイムマシンでは、ケン太は10年後にタイムスリップするが、ケン太はあらま学園の教師となり、マチコ先生はケン太に惚れる)。マチコ先生に対して「(ボインに)ターッチ!」を頻繁にするが、マチコ先生はあまり怒らない、美人で明るく、優しい、誰からも好かれる先生である(10話・ズッコケ催眠術では、マチコ先生は山形国男先生に催眠術を掛けられて男っぽくなってしまい、結構怖い)。
それでも、ケン太が明らかに悪いことをした時には、叱る場面もある。
しかも、マチコクラスの生徒達は、生徒全員が纏まった雰囲気で、一丸となっている感じだ。やはり、マチコ先生の優しさに惹かれるのだろう。もし、あらま学園が実在していたならば、私もあらま学園マチコクラスの一員になってみたかったほど…。ケン太のように、様々なイタズラを画策したり、それを実行したいとまではいかないが、マチコ先生の授業を一度体験してみたかった…そして、デートしたり、プロポーズして、結婚したいと思った。それほど、マチコ先生は、美人で優しく、そして可愛らしい。実在しているならば、思わず告白してしまいたいほど、私はマチコ先生がとても好きだ。何度見ても、とても面白い。私にとっても、最高傑作と言える。因みに、あらま学園の教師や生徒は、マチコ先生以外は各都道府県や都市名(ケン太の苗字の池上は東京の大田区にある地名から)を苗字にしている(校長は名前は不明。教頭は愛知など)。
放映当時、私はとても小さかったため(1話放映当時、私は1歳半だった)、その当時は全く知らなかったが、以前放送したアニメランキング100で初めて知って、興味を持つようになった。
当時視聴していた人も、そうでない人も、教育番組の一環として、又は、当時を振り返りながら、是非とも見て欲しいと思う。
パチンコ店の景品雑誌「コミックブレイク」で連載していた
・新世紀版
まいっちんぐマチコ先生 全6話
パチンコ版マチコ先生の販促として「劇画
パチンコクラブ」に連載された
・マイコ本当にウソみたい! 全3話
その他、様々な雑誌に読みきりで掲載された3話が収録されています。
内容としてはまあ、昔ながらのマチコ先生なのですが、
いまではコロコロコミック辺りでしか見られないような、80年代子供向けギャグ漫画の表現から
全く進歩していない……もとい、伝統を重んじるその作風は、いささか受け手を選ぶかもしれません。
青春時代をマチコ先生と共に過ごした方々にはお勧めできますが……。
えびはら武司原作の大ヒット漫画(アニメになったことで人気に火が付いた)を日本のカルト監督である河崎実が実写化。主演のマチコ先生役には仲谷かおりを起用。漫画のイメージよりもスリムすぎて私にはいまいちだが、露出度も多くてがんばっている。ライバル校の校長役に三浦和義が出演するというなんともはてなな配役(あの事件はいったい何だったのか?そして自殺も。ご冥福をお祈りします)その他露出してくれる女優達には、マチコ先生の敵役に麻生めぐみ。生徒役に北川絵美(その後AV女優に転身)が出演している。